11月12日、カナダUBC(ブリティッシュコロンビア大学)からの留学生を県内企業で学んでもらう実践型教育プログラムの開発でご協力をいただいている、伊藤公久アドバイザーを派遣先として打ち合わせを進めている新庄村「国六」様と倉敷「クラモク」様へお連れしました。
同行者は、農学部坂本圭児先生、地域総合研究センターから石丸香苗先生、ナチン絢野先生、三木良一センター長補佐、小職です。朝から大学のエスティマへ乗り込み一路新庄村へ向かいました。車窓から紅葉が見頃でもあり話が弾みました。
「国六」へ到着するとさっそく黒田眞路取締役がご案内くださいました。針葉樹と広葉樹を交互に作付ける植林手法について、専門的な知見から意見交換がされました。また、ヒノキの葉から樹液を取り出す作業をする加工工場を見学させていただきました。手間のかかる工程ながら、命をもらって伐採した木々なのだから、余すところなく全て使い切るという精神を企業の理念にしている国六さん、学生たちは大切なものを学ばせていただくことができると確信しました。その後、学生たちが合宿する施設を見学させていただきました。手作りによる心遣いが施設の各所に散りばめられています。黒田取締役のお手製のベッドを拝見して、一同、感服しました。
▲ ベッドに座る黒田眞路取締役
そして、新庄村役場を訪問して、小倉博俊村長にもご挨拶させていただきました。
▲ 左から4人目が小倉博俊村長
新庄村を後にして倉敷へ向かいました。クラモクでも大久保憲作社長がお待ちくださっていました。大久保社長から県内産の木を重視した住宅を供給し続ける倉敷木材(クラモク)の経営理念と事業展開思想を披露いただきました。
▲ クラモク伊藤氏(左前)、大久保社長(右前)
さらに日本の建築技術とカナダの建築思考の相違点に関して、かなり細かい点まで意見交換がなされました。その後は、クラモクさんの工場見学と、近所の新築現場を見学させていただきました。とても多くのことを学ばせていただきました。
新築住宅の古い隣家の軒に架かる干し柿を眺めながら、県内産の木で家を建築するクラモクさんの伝統と地域を大切にする心がみえたような気がしました。
この国際教育プログラムのスタートに期待します。