有機マーケットいち

5月18日、岡山市西川緑道公園界隈では、年間を通じて、さまざまな活動やイベントがなされています。その特徴は、市民主体で企画や運営を行い、そこに関わる複数の人たち、そして学生も加わり、総合的なグランドデザインを描いていることです。
有機マーケットいち
この「有機マーケットいち」も、西川を代表するイベントで、主要実行メンバーの高橋真一さんや河上直美さんのお話によると、自然と人間の共生のあり方や環境に配慮した循環型の社会を目指そうとする運動を基本コンセプトに据えているとのことです。
2013年4月から、毎月第3日曜日の定期開催となった会場には、食の安心・安全を大切にしている県内の有機栽培や無農薬の野菜栽培に取り組む農家、そしてパンやお菓子、ハチミツ、ソーセージ、アイスクリーム、フレッシュジュースなどの手作りの加工品、そして食欲をそそるカレーをはじめアジアンテイストからエスニック系まで様々な香りに乗せて販売される飲食の販売など、お昼時の西川緑道公園は、小さなお子さんを連れた若いファミリーからカップル、そして外国人まで、大勢の笑顔と歓声で溢れています。
有機マーケットいち

有機マーケットいち
食品以外でも自然派の集いよろしく、ナチュラルな感性で統一されたエコロジーな小物や雑貨、織物、化粧品など、みているだけでほっと落ち着ける品々が並びます。気温が30度まであがり、夏日となりましたが、西川の流れが涼やかで、小さな子供たちが、川に入っている光景に、一足早い夏を感じます。
私たち日本の暮らしは、戦後一貫して経済優先でここまでやってきて、果たして得たものは何であろうか、しばしば、そんな疑問に突き当たります。大量生産、大量消費、そして大型量販店を中心に排出される大量廃棄の食品群。リサイクルやエコバッグ運動など、いくつかの循環型社会を創生しようとする試みは広がりをみせていますが、人の心を起点とした、衣食住の安心安全に配慮した商品の安定した供給・提供には、残念ながら道半ばであると言わざるを得ません。こうしたなかで、地産地消をふまえた「有機マーケットいち」の活動は、市民が「ポスト大量生産、大量消費、大量廃棄」へと意識変革するきっかけとなっているのです。
また、2014年、岡山市はESD(education for sustainable development)世界会議の開催都市になっています。デジタル大辞泉によればESDとは「持続可能な開発を促進するため、地球的な視野をもつ市民を育成することを目的とする教育。「一人ひとりが、世界の人々や将来世代、環境との関係性の中で生きていることを認識し、行動を変革するための教育」と定義される。」と説明しています。「有機マーケットいち」は、このESD世界会議の開催企画と連携しようとしています。持続可能社会を構築することは、容易なことではありません。
有機マーケットいち
一方で「有機マーケットいち」の活動を通じて、高橋真一さんや河上直美さんたちが進める、自然と人間の共生のあり方や環境に配慮した循環型の社会を目指そうとする運動が、さらに大きな輪となって広がれば、それが必ず持続可能社会の実現につながると確信します。
岡山大学では、学生たちへの実践教育の視点をふまえ、地域総合研究センターの活動を通じて、こうした市民主役の運動を支援して参る予定です。


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