学都研究中間報告会開催

学都研究中間報告会開催

キャンパスの紅葉が見頃となりました。
秋が深まるなかで、11月7日、2013年度の岡山大学学都研究中間報告会を国際交流会館にて開催しました。
荒木勝理事・副学長の挨拶ではじまり、地域と医療、地域と教育、まちづくり、環境など学系横断的な幅広い8つのテーマで教員が報告しました。
小職は進行役を担当しながら、最後に「総社市山手地区の地域包括ケア活動」をテーマに報告をさせていただきました。小職の研究概要は下記のとおりです。

研究の背景

地域総合研究センターのミッションは、森田ビジョンに掲げられた「美しい学都」を実現するための、理論的かつ実践的な研究センターとして貢献することです。その活動の一環として、学生達自らが地域の課題を発見し、その解決策を考え、実践に移すことにより、実践知を身に着け社会へ羽ばたく基礎力を身につける活動を展開中です。こうした活動は、地域の人々と学生や教職員が対話を通じて、地域が抱える諸問題を共に考え、地域再生の方向を語り合い、共にまちづくりを目指すという相互連関性、互恵性の考え方に基づくべきであると考えています。こうした仕組みを具現化するための実践型教育システム開発を研究の背景におきます。

研究の目標

地域コミュニティの根源的役割である生活者の視点に立つ住環境の改善や安全・安心できるまちづくりに向けた活動を進めることにより、地域の持つ歴史的資源・自然の豊かさを維持・継承しながら、新たなまちづくりを住民と学生参加でプランニングする仕組みづくりを研究の目標にします。学生たちは、実践活動を展開することにより、地域コミュニティが抱える課題と向き合いながら、自らの手で何を創り出してゆけるか、さらに、地域が持つ固有の歴史・文化・慣習から何を学び、後世に何をリレーしてゆくべきかを考察するのです。こうした教育プログラムの研究開発を通じて、これからの地域分権・地方自治のあり方を考え、大学が地域資源として何をなすべきかを明らかにしようとしています。

研究の具体的内容

具体的実施事業として、総社市山手地区地域包括ケアへの学生参画を実施しています。その内容は、これまでのワークショップ開催実績に基づき、地域の課題を抽出、それに対する学生参画による課題解決提案を行うことです。その提案を地域のニーズとマッチング、学生たちの活動計画を決定、具体的な活動展開を通じて、その結果をまとめ、振り返りを行います。そこで得た実践知を抽出して報告会を開催する予定です。さらに活動実績を地域の皆さんに評価頂くことで実践型教育の成果を分析、大学の実践型教育プログラム開発へフィードバックします。なお、ワークショップや対話集会には、これまで複数の学部教員や医師が参加しています。さらに総社市社会福祉協議会や地域の諸団体などから話題と場所、資料提供や現地視察などの協力を受けています。
3月を目途に一定の活動成果を出しながら、地域の課題解決に向けて歩みを進めて参る予定です。
キャンパスの紅葉

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