12月14日、岡山市の都市・交通政策ヒアリングのためにトヨタ自動車IT・ITS企画部の佐藤則明渉外担当部長とモビリティ研究会事務局の筒井雅之氏が来岡されました。岡山市経済局の高次秀明部長と都市整備局の山地由記次長を訪問、岡山市の実情と課題について意見交換をされました。
▲ ワイン電車
夕方からは、岡山駅前に移動してNPO法人公共の交通ラクダ(RACDA)の岡将男代表と岡山市の公共交通計画について意見交換を行い、そのあと18:30発のワイン電車に乗り込みました。あいにくの雨でしたが、ワインとつまみを楽しみながら東山線と清輝橋線を往復しました。両備グループから役員も方にも合流いただき、路面電車の利用促進策や今後の課題について率直なご意見を伺うことができました。
翌15日は、朝からレンタカーで桃太郎大通りや県庁通り、環状バスルートなど、市内の主要幹線道路を中心に道路環境の現地調査を始めました。岡山市内は戦災で中心市街地のほとんどを消失したため、戦後復興期に道路は碁盤の目のように整備されています。ただ、中心市街地がほぼ1キロ四方と徒歩で廻るには広いため、岡山駅~西川、西川~表町、表町~県庁・岡山城・後楽園の各途中区間に駐車場が多く目立つ点、お店が途切れたり、賑わいがなかったり、また岡山城界隈に観光者向けの店舗が無いなど、LRTやバス交通など公共交通もある割に回遊性に乏しいなど、シビアな指摘をいただきました。
▲ 岡山城にて。右が佐藤氏、左が筒井氏
岡山城へ登城後、後楽園から鶴見橋を渡り、岡山市しろまち工房や岡山神社など出石界隈を散策、福岡屋さん前では保存や活用手法について意見交換を行いました。
▲ 出石福岡屋前にて
また、先日ご紹介した学生たちが撮影した写真が出石周辺のカフェやギャラリーへの展示がスタートしています。そのひとつ、pieni(ピエニ)さんに展示された写真を見学しました。なかなかの力作揃いでキレイに飾っていただいた店内に映えていました。ただ、後楽園については駐車場が旭川沿い(裏側)にあるため、表玄関である出石エリアに人が来ないように自然となっている点に厳しい評価がなされました。
▲ P[h]otoについての記事はこちら
そのあと、吉備路のサイクリングロードを視察されたいとのリクエストにお応えして、吉備津神社、吉備津彦神社、備中国分寺、こうもり塚古墳を見学して、大急ぎで倉敷美観地区を見学しました。
▲ 吉備津神社(左上)、吉備津彦神社(右上)、備中国分寺(左下)、こうもり塚古墳(右下)
お二人は最終の東京行へ間に合うよう岡山空港へ向かわれました。