12月13日(火)、スポーツ教育センターの高岡敦史先生に同行して、岡山湯郷ベルのゼネラルマネージャーである黒田和則さんを表敬訪問しました。世界一に輝いた”なでしこJAPAN”に選手を輩出している岡山湯郷ベルの選手たちは、プロ契約している選手はわずかで、ほとんどの選手が、普段は地元美作市にある湯郷温泉の旅館をはじめ近隣の職場でアルバイトをしながらサッカーを続けています。また、ゼネラルマネージャーである黒田和則さんは、アスパラガス栽培(農業)と兼業で、サッカーチームを支えています。こうした頑張りのなかで、彼女たち選手が湯郷温泉をアピールしたことで、まちおこしに貢献しています。黒田さんの真摯な選手育成に対する情熱と、地域やスポンサーとの協力体制をはじめマスコミを含む関係団体との交渉など、チームを維持するためのご苦労話に胸をうたれました。また、地元スポンサーが、選手たちの仕事先のお世話やクルマの提供など物心両面から企業の社会貢献活動としてチームを応援している事実を知ることができました。
私たちは、合併により誕生した美作市(民)の心を一つにするために、サッカーを通じたコミュニティデザインを描くことが、まちづくりにとって有効であると考えています。その仮説とは、[1]サッカー→
[2]スポーツ(宮本武蔵を生んだ土地柄が歴史文化を含む相乗効果を期待)→
[3]健康のまちづくり→
[4]温泉&新鮮な農産物と棚田があるまち→
[5]スポーツと観光による総合的なまちづくり→
湯郷ベルのファンが増える、という好連鎖を創出することです。
そのために大学として協力できることは何かを岡山湯郷ベルの皆さんや美作市・岡山県と一緒に考えたいと提案しました。さらに、岡山湯郷ベルのファンづくりのために、例えば岡山市や倉敷市などへ出向いて頂き、まちなかでのスポーツCafé(講演会やミニイベント)開催の可能性についてご意見を頂きました。そこでは、岡山大学へ世界から留学している外国人留学生達にも参加を呼び掛けたいと申し上げました。いま、グローバル化が進むなかで、理屈抜きに世界中の人たちの気持ちが一つになれるのは、なんといってもサッカーであると考えるためです。
また、高岡敦史先生から、男子のプロサッカーは、パス回しのスピードが速すぎて、お年寄りの動体視力では、球筋が読みにくく、試合を面白く感じにくいそうですが、女子サッカーは、お年寄りが孫と一緒に楽しむことができる試合運びが素晴らしい、とのコメントがありました。
今後、学生達の意見を大いに取り入れながら、岡山湯郷ベル=日本女子サッカーを応援しながら、まちづくり活動に着手したい旨を、黒田和則ゼネラルマネージャーにお伝えしました。皆さんからのご意見をお待ちしています。
“岡山湯郷ベル”黒田和則ゼネラルマネージャー訪問
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