12月23日、倉敷市「水島愛あいサロン」において、水島の将来に関心のある市民、水島コンビナート・地元企業関係者、行政関係者などの参加により、シンポジウム「世界一の環境学習のまち みずしま」を目指して、が開催されました。主催は「環境学習を通じた人材育成・まちづくりを考える協議会」(事務局:みずしま財団)です。環境省中国四国地方環境事務所、岡山県、倉敷市、岡山大学が後援し、約170名が参加しました。また、あわせて、写真展「水島の記録」が開催されました。
さて、今年はG7倉敷教育大臣会合が開催されました。そこで合意されたサミット宣言、そして昭和29年に大原總一郎氏により提唱された「高梁川流域連盟」、さらに、この12月26日は「水島公害訴訟和解20年」となる記念日です。このシンポジウムには、地域の皆さん、関係する自治体や大学、企業や経済界が参加して、G7での倉敷教育大臣会合宣言の具現化、高梁川流域連盟の現代に息づく「水と命」の地域教育の展開、水島の過去と現在を踏まえて未来を見つめる産官学民による環境学習の重要性が議論されました。
冒頭、主催者を代表してみずしま財団副理事長の太田映知氏から挨拶があり、続いて、倉敷市の伊東香織市長から来賓挨拶がありました。
プログラムは、第1部はリレー報告として、矢掛町の話題提供としてYKG60共同代表の室貴由輝氏、新見市の話題提供として、かのさと体験観光協会事務局長の仲田芳人氏、笠岡市の話題提供として、かさおか島づくり海社事務局長の石井洋平氏、高梁川流域学校から事務局長の岡野智博氏、倉敷市の話題提供として、JFEスチール㈱西日本製鉄所(倉敷地区)総務部長の丹田史彦氏、岡山市の話題提供として、岡山市ESD推進課主幹の内藤元久氏が、それぞれ地域の環境学習活動をテーマに興味深い情報提供をしてくださいました。また、クリスマスでもあり、休憩タイムに水島家守会社Nadiaのみなさんの出張カフェ、ムジカくらしき弦楽四重奏の生演奏が4曲披露され、会場から大きな拍手喝采が湧き起こりました。
第2部のパネルディスカッションは「水島の可能性と将来展望」と題して、高梁川流域学校代表理事の大久保憲作氏、岡山大学理事・副学長の荒木勝氏、三菱自動車工業株水島製作所副所長の野村泰弘氏、倉敷市環境政策部次長の佐藤慶一氏、みずしま財団理事・研究員の塩飽敏史氏が、それぞれの立場から持論を展開いたしました。
小職は全体の進行役とパネルディスカッションのコーディネーターを担当させて頂きました。
こうした市民協働の流れを具現化すべく、また、環境学習を世界に発信するために、高梁川流域における市民活動や地域教育、さらに水島コンビナート企業や市民活動の取組みを、これまで以上に地域で共有化して産官学民で「環境教育」を推進してゆくことを誓いました。