GWに留学生頑張る


JR岡山駅は西日本最大の交通結接点です。
GW中に海外から大勢の外国人観光客の皆さまが来岡、新幹線から在来線の特急や快速に乗り換え、切符を購入されます。
そのご案内をサポートすべく、岡山大学精鋭の留学生9名(日本語と多言語対応)が案内役を担当します。
英語、フランス語、中国語、ハングル、ベトナム語、インドネシア語、ポーランド語など多彩です。
企画並びに指導は、留学生と日本人学生の交流拠点「L- Café」を指揮する藤本真澄准教授です。
4月19日、その事前学習と駅構内視察実習を実施しました。
改札口や切符売り場だけでなく、みどりの窓口の中や券売機の裏側、指令室、休憩所、そして新幹線ホームへも出させて頂きました。
留学生の中にはJRさんへ技術職で就職を希望する鉄道好きの大学院生もいます。
それにしても新幹線だけでもカードや電子化が進み、割引切符を含め切符やサービスの種類が多くて複雑、講義を聴きながらメガテンになりました。

こうして、GWの初日である、4月27日、朝9時に集合、お借りしたウエアに着替えてから、朝礼から参加させて頂きました。まず、JR西日本福知山線脱線事故でお亡くなりになった乗客、職員に黙とうを捧げました。次に、利用客数の報告や連休中の諸留意事項説明、そして安全確認に関する点検、最後に岡山大学留学生の紹介を頂きました。
留学生たちは緊張しながら朝礼に臨ませて頂きました。
それから、3組に分かれて、さっそく中央改札口、みどりの窓口、新幹線改札口に分かれて、外国人観光客に声をかけはじめました。
質問が難解ですとJRの方にスイッチしますが、可能な限り、懸命に留学生が対応します。
外国人の方から笑顔で「ありがとう」の一言が連続します。
また、GW中は、新幹線ではのぞみが自由席のサービスが無いため、その旨のアナウンスを、JR西の担当者の日本語アナウンスに続いて、留学生たちが、各母国語の英語、ベトナム語、中国語で構内アナウンスをさせて頂きました。

そして、岡山大学の学生サークル「まちづくり研究会」出身の卒業生が最前線で活躍していて、留学生たちにエールを送ってくれました。
新型コロナで利用客が激減した地域公共交通機関です。それは、鉄道、バス、空路、航路とすべてに波及して、その経営を圧迫しました。
ようやく明るさを取り戻しつつあるモビリティなのです。
留学生たちは、その一助となることも祈念しながら、GW期間中、頑張っています。