朝一でホテルをチェックアウト、11月26日(土)はストラスブールからボルドーへの移動日です。ストラスブールがフランスの東北部、ボルドーが南西部であり、フランスの東北と南西の対角線を飛行機で移動しました。朝食は駅前のパンの有名店で、クロワッサンとカプチーノを店外で頂きました。イル川支流には白鳥が泳ぎ、ライン川から入ってきて暮らしているのでしょうか、カモメが群れ飛んでいました。
朝食を済ませてストラスブール駅へ戻り、列車でストラスブール空港まで移動、ボルドー行きの旅客機に乗り込みました。そして無事にボルドー空港へ到着、エアターミナルでは大きな赤ワインのオブジェが出迎えてくれ、空港施設の周りにはブドウ畑に模して、ブドウの木が植えられて、私たちを歓迎してくれました。
空港から市内へは各駅停車の乗り合い路線バスを利用しました。各駅停車で大勢の人々が乗り降りを繰り返して超満員の状態です。公共交通の運賃は、バスやトラム共通でどこまで乗っても1.7ユーロです(0.1ユーロの値上げ)。市内にも路面電車が縦横無尽に延びており、クルマは必要のない都市がそこにはありました。
さて、ボルドーは、ヌーベル=アキテーヌ地域圏で、ジロンド県の県庁所在地です。人口約25万人、ガロンヌ川に面した港町ボルドーとその都市圏(ボルドー都市共同体(CUB))の公共交通路線網は、Tram et Bus de la CUB(CUBのトラムとバス、略称はTBC)が運営しています。また、事業経営面は公共サービス委託契約によりケオリ・グループ企業のケオリ・ボルドーが経営しています。そしてトラム4路線、定期路線バス65路線が、川湾曲部に沿い歩行者空間を形成している世界遺産の市街地を中核として整備され網の目のように広がっています。
まずは、観光案内所と交通サービスの案内所を訪問、公共交通システムの概要について、全体の仕組みを頭に入れる作業から始めました。ボルドー市内は、4本のトラムが、中央でほぼ交差するように敷設されていて、利用者は移動する際に、初めて来た人にも目的地までの乗り換えがとてもスムーズにできるよう工夫されています。さすがにバスはフランス語ができないと、微妙な発音に悩むと感じましたが、それでも案内所には遠距離の鉄道を含めて、全路線ごとに時刻表と路線案内が作成、整備されていて、ネットやスマホといったデジタルネットワークのみならず、ベーシックな紙媒体でも詳細な情報が提供できる仕組みになっていました。