ボルドー市内のトラム路線図と情報提供ツールや観光サービス

そして腹ごしらえです。ボルドーの名物料理のひとつである鴨のコンフィをランチとして頂きました。鴨肉を低温の鴨脂で、こんがりとグリルされ、付け合わせに、鴨の脂でソテーされたジャガイモが添えられていました。これは、料理の仕方が日本で経験したことが無い触感でした。シンプルに見えるジャガイモの味付けも独特で、一気に食べてしまいました。
食事を済ませて市街地を散策いたしました。公共交通の利用は1回につき1.70ユーロです。私たちは相当に利用することを想定して、1週間の7日間パスを14.20ユーロで購入いたしました。こうして都市公共交通の現地調査を開始いたしました。ボルドー市の都市交通は、トラム、バス、船の3種がメインで、歩行者と自転車を優先した交通体系になっています。また、電動スケーターが数多く普及しています。そしてコミュニティサイクルと同じく貸し出しを行っています。

さて、ガロンヌ川に面した17世紀初頭、啓蒙時代に造られた見事な造りの「ブルス広場」では、ウクライナの人たちによる停戦活動が開催されていました。ボルドーの公的施設には、フランス国旗にあわせてウクライナ国旗が半旗の位置で掲揚されています。そして広場では、戦争に反対する皆さんが募金を集めています。また、ウクライナの子供たちが平和の祈りを捧げるようにキャンドルに灯りをともしてゆきます。ウクライナの国旗をまとい、片手に小麦を握りながら停戦を訴える女性に感化され、一日も早い戦争の終結への祈りを一粒の小麦に託して捧げました。

欧州は日本の島国とは異なり、多くの国々や民族が、陸続きでつながりながら暮らしていることを改めて実感いたしました。
夜は、岩淵先生が若い日に過ごした下宿屋界隈まで出かけました。
アラブ人が経営する思い出のファーストフードで特製ケバブを夕食として買い求めました。
さらにワインのお酒屋さんを訪ねましたら、ご主人は岩淵先生のことを覚えてくれていました。約20年ぶりとのこと、ふたりはしばし思い出話に花を咲かせました。
フランスも大手のスーパーや量販店が増えて、まちのお酒屋さんが姿を消しているようです。
とても明るくて親切なご主人でしたので、私もご主人に記念写真をお願いいたしました。