第45回となる日本計画行政学会の全国大会が、2022年9月9日-10日の二日間、新幹線新山口駅に連結した完成間もないピカピカKDDI維新ホール(2000人収容)&オンラインで開催されました。
今回の大会要旨は「わが国の人口は2008年にピークを迎え、本格的な人口減少・少子高齢化社会に突入しました。また、人口減少・少子高齢化のスピードは、大都市圏に比して地方都市では加速化しており、地方を担う若者が大幅に減少する中、地域の人材への投資を通じて地域の生産性の向上を目指すため、地方大学・産業創生法が平成30年5月に成立し、これに基づき、首長のリーダーシップの下、地域の中核的産業の振興に向け、産官学連携により、地域に特色のある研究開発や人材育成に取り組む地方公共団体を重点的に支援されてきています。若者を地域に定着させるには、地域の知の拠点である地方大学が、地域の特性を踏まえ、日本全国や世界中の学生を惹き付けるような「キラリと光る地方大学づくり」に力を注ぐことが大切であると考えられます。 中山間地域や島嶼部、豪雪地帯などの条件不利地域が多く、他地域に先んじて人口減少及び高齢化が著しい中国地方の状況を鑑みると、地方大学における教育研究・社会貢献活動などにより、地方創生や担い手の育成に向けた創意工夫を発案し、早急に実行に移していくことが喫緊の課題となっています。具体的には、街づくり、公共交通、移住の促進、農商工の連携、地域資源の活用などの諸分野で、優れたコンセプトと実行力を備えた体制づくり・人材育成を行っていかねばなりません。そして、その推進を行う上で得られた各種の知見をどのように行政に取り込むべきなのか、このことがまさに計画行政に求められていると言えましょう。そこで、今大会では、基調講演・シンポジウムにおいて、このような状況に直面している中国地方から、特徴ある取り組みを行っている自治体・地方大学等に登壇していただき、その詳細な内容をお伝えいただきます。その上で、みなさまとのさまざまな建設的な議論が交わされるのを期待しております。また、報告やワークショップではさまざまな視点からの議論を期待します。」です。
初日の基調講演では、周南市の藤井律子市長が「大学を生かしたまちづくり−私たちの街の 私たちの大学− 」で熱のこもったお話をされました。 続くパネルディスカッションでは、下記の次第で、小職も登壇させて頂きました。
テーマは「少子化時代の地方大学と計画行政」、公立大学協会中田晃事務局長のプレゼンを受けて登壇、小職からは「岡山大学の社会連携教育とSDGs活動」について話題提供させて頂きました。
続くパネルディスカッションでは地域と大学が共存共栄するデザインをテーマに語り合いました。パネラーは、藤井律子氏(周南市長)、中田晃氏(公立大学協会 事務局長、公立大学法人福山市立大学 副理事長)、三村聡(岡山大学地域総合研究センター長)の顔ぶれで、コーディネーターは渡邉一成(福山市立大学、大会プログラム委員長) 先生が担当されました。
本音の持論を思う存分に披露させて頂くことが出来て大いに満足いたしました。
初日の結びは、学術賞の授賞式の次第でした。
初日のお昼は、山口名物の手打ちそばを三段重ねで賞味いたしました。
夜はホテルの裏にある焼き鳥屋さんで、岩淵泰先生と神田将司氏と3人で情報交流を深めました。
二日目は、二つの分科会の座長を担当しました。
8本の報告の進行ととりまとめでしたので、担当の論稿を精読して本番に臨みました。
限られた報告時間ですが、報告者にとっても聴く側にとっても有意義な時間となりますように、精いっぱい、真剣勝負で進行を担当させて頂きました。
また、豊富な資料を入手することが出来ました。
実行委員会のお気遣いで、山口の名物銘菓である外郎(ういろう)の即売コーナーが開設されていましたので、大学へのお土産としました。