2月12日、今年初の参拝を兼ねて詣でました。
紅梅が先に開いており、白梅がこれからといった咲き具合でした。
いずれも品の良い香りを楽しませてくれました。
コロナ災禍では、臭覚異常をきたすケースがあると言われていますので、毎年の香しさを利くことができて嬉しく感じました。 この日は神仏混淆(しんぶつこんこう)と言われる、「神道と仏教の二つの信仰を折衷し、融合・調和していること。日本の神と仏教の仏菩薩は本来同体であるとする考えに基づき、両者を同じ場所にまつり、信仰すること。神仏習合。」時代の遺構と解説がなされ、平安時代のものと伝えられている「如法経塔」に参拝いたしました。如法経塔の解説板には、「当社の境内には中世 神仏混淆時代の遺物遺跡が数多くあるが、この宝塔は当社の古図によると如法経塔と伝えられている。その様式、格調高く調和のとれた構造美から見て、室町時代の作品であるにちがいない。とにかく神仏混淆時代の美術品としても鑑賞に価するものである。」と記されています。また、如法経塔は、高山寺のものが重要文化財に指定されており「一重形式の石造塔で、平面四角、基礎上に塔身、その上に笠、宝珠を置く最も簡素な形式であるが、充分魅力的である」と解説されています。確かに、古代から根を張る巨木の根元に配置された吉備津神社「如法経塔」は、シンプルな造形美のなかに落ち着きと奥深さを感じることができ、静かに合掌させて頂きました。 最後に国宝の本殿に参り、家内安全を祈願いたしました。
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