地方創生に大きな一歩

井原市の稲倉産業団地立地企業選定委員会が開催されました(非公開)。
この取り組みは、小職が平成27年に内閣府まち・ひと・しごと創生本部から第1回地方創生人材支援制度で市長顧問として井原市へ派遣され人口ビジョンと創生総合戦略策定の時から検討、議論がされてきた重要案件です。
地域経済への波及効果や雇用の創出効果を期待できる企業誘致を実施するための事案であり、7月16日、その審査は厳しい基準に基づき応募された企業から、慎重かつ積極的な議論のなかでなされました。
地方創生の実現に向けた大きな一歩が踏み出されました。
小職自身にとりましても長かった事案に一定の結論が見いだせる手前までこぎつけたことに安堵いたしました。
井原市の関係者の皆様のご苦労に心から敬意を表したいと存じます。
さて、この日は、井原市駅ナカの『ぽっぽや』さんで、井原市明治地区特産の明治ごんぼう(牛蒡)を主役にした麺(手打ちきしめん)でランチとしました。運ばれてきた瞬間、素朴で奥行きある牛蒡の薫りがたち感激でした。
現在、井原市の田中美術館が改装中のため、館内の田中先生の傑作「鏡獅子」のレプリカはじめ代表作が駅ナカへ移されて、駅利用者に感動を与えてくれています。

売店で、井原で人気の焼きたてパンの店池崎堂「カウ・ベル」のきのこメロンパンとベビードーナッツを買い求めました。
また、美星町のまちづくりでお世話になっている成福寺をお訪ねしてから、学生の実践型授業で見学先にご依頼している文化元年創業の山成酒造さんに立ち寄り酒粕かりんとうと奈良漬けを買い求めました。ここ山成酒造『蘭の誉』には、谷崎潤一郎の直筆「芳醇」が架かっています。谷崎の奥様が山成酒造さんの親戚筋にあたるそうで、谷崎夫妻が岡山に疎開していた時代にお酒を届けたお礼にと書が贈られたそうです。
帰りに道の駅「山陽道やかげ宿」でトイレ休憩をいたしました。
岡山県の観光協会HPによれば「旧山陽道の宿場町・矢掛町の国道486号線沿いに建つ道の駅です。駅舎のデザインは井原鉄道の「夢やすらぎ号」のほか、九州新幹線「つばめ」や豪華寝台列車「ななつ星」などのデザインを手がけた岡山出身の工業デザイナー・水戸岡鋭治氏が監修。隣接する商店街を物販・飲食コーナーと位置づけ、あえて施設内には飲食や物産販売の店舗を置かないめずらしいスタイルです。1階には矢掛町内の観光と物産の紹介コーナー、2階にはボールプールや絵本があるキッズルームと水戸岡氏の作品を紹介するコーナー、建物を一周する広々としたデッキがあります。」と紹介されています。
確かに飲食や物販をしない道の駅は、極めて珍しいと思います。