浅口市にて、留学生を対象とした、岡山の歴史や文化、産業やまちづくりを学ぶ授業の打合せでした。
岡山県では、2019年3月、浅口市に完成したアジア最大級の望遠鏡「せいめい」など岡山県内の天文施設を活用して、2019年度に「天文王国おかやま」をキャッチコピーとした観光キャンペーンを展開する意向を明らかにしました。岡山県には、浅口市の国立天文台、井原市の美星天文台、赤磐市の竜天天文台、倉敷市の倉敷天文台など、晴れの国の利点を活かして、天文台が多く設置され稼働しています。
さらにプラネタリウムや天文学習施設もあり、こうした天文関連施設と観光地をセットにして県の観光PRサイトで紹介する流れを加速化して旅行会社にツアー商品を提案する活動を展開中で、このプロジェクトを岡山大学地域総合研究センターが支援しています。
11月7日は、まず浅口市役所商工観光内での打合せでした。そこでは、浅口市の国立天文台を核に、岡山県を代表する瀬戸内新鮮魚貝のブランド「寄島」漁協が、年1回(毎年12月の第1日曜日)開催する「よりしま海と魚の祭典」へ参加、寄島カキや鮮魚等の海産物販売はもちろん、農産物や地場産業品の販売に、マグロの解体や魚の重さ当てクイズなどの催しに参加しようとの企画が決まりました。さらに、浅口の名産「手延べ饂飩」や「饅頭製造」の歴史や製造手法を学ぶ内容を検討しました。また、歴史的まちや建築など魅力満載の見学ルートも時間があれば、寄らせて頂きたいと希望させて頂きました。
そのあと、市役所の公用車で、天文台はじめ現地をご案内頂きました。
ご案内頂いた浅口市のO商工観光係長は、わが地域総合研究センターの牢名主的存在である吉川賢名誉教授の教え子でありました。
また、朝早く現地へ到着して時間がありましたので、阿藤伯海(あとうはくみ)生家を訪ねました。中国哲学を修め法大や一高の教授をつとめ、戦後岡大の創設にも尽力された漢文学、哲学者であり、門標は阿藤先生の弟子で平成の鬼平と呼ばれた元日銀総裁三重野康の揮毫でありました。
バブル退治の政策を取材させて頂いた思い出が蘇りました。