3月18日(金)、岡崎市総合公園岡崎市武道館におきまして、小職の愛知学泉大学でも、遠くに中央アルプスを望む晴天のなかで卒業式が無事に行われました。会場では、在校生のボランティアサークルによりまして「震災復興」募金活動が行われました。また式の冒頭では、今回の東北関東大震災で被災され、人命を落とされた皆様方へ哀悼の意をこめて黙とうが捧げられました。改めて「普通のことが普通にできるありがたさや素晴らしさ」を実感いたしました。
式の結びとして、専門課程の2年間ながら誠心誠意指導した、わたくしのゼミ生が3学部を代表して卒業生「答辞」を立派につとめました。そのなかで、学部がコミュニティ政策でもあり、「こんな時だからこそ、日本人が古来より受け継いできた相互扶助や協働の気持ちを大切にして、コミュニティパワーでこの災難を乗り切ってほしいと思います」と学生の素直な気持ちを語ってくれました。
そのあと場所を移して開かれた謝恩会では、家が全壊して卒業式に出席できなかった学生のことを全員がねぎらいました。
また、4月から豊田市に消防士として採用された学生が「先生、前倒しで明日から宮城県へ入り復興活動に参加することになりました。帰ってきたら報告します」と胸を張ってくれました。
募金以外にさしてお役にたつことができない自分を情けなく思いますが、こうした災害時にも地域社会のためを思い、共助の精神で勇気を持って行動ができる人を育て、社会に送り出してあげることが、拙いながら、わたくしに課せられた責務であると考えます。