鳴門といえば、渦潮です。
この渦潮で洗われた魚を食そうと、地元で有名な「びんび家」(びんびは魚の意味)を訪ねました。
大皿に山盛りで様々な刺身が飾られて運ばれてきました。
珍しさも誘ってか、食べきりましたので満腹となりました。
ここで腹ごしらえをいたし、まずは「大塚国際美術館」を目指しました。
駐車場からシャトルバスが運行されていました。
あまりの数の多さと、次々と現れる名画に圧倒されました。とても短時間では見学することはできません。また、途中で少々疲れてきたというのが正直な印象です。
例えば、ここ大塚美術館には、かつてスペインのドーニャ・マリア・デ・アラゴン学院にあった、エル・グレコ(1541-1614)制作による『新約聖書』に記された、天使ガブリエルが聖母マリアのもとを訪れ、マリアが聖霊によって懐妊したことを知らせる場面である『受胎告知』の6点からなる大祭壇衝立画があります。この作品は19世紀初頭、ナポレオン戦争で破壊され散逸し、幻の祭壇画となったものを再現しています。その巨大な祭壇に並んで飾られた6点には驚嘆しますが、個人的には、倉敷の大原美術館に常設展示されている、エル・グレコの『受胎告知』は、素人の私でも、一気に惹きつける、本物の凄さを感じます。
ともあれ、世界の名画を一気に原寸大で見学できた喜びはひとしおでした。
さて、美術館から駐車場へ戻り、再び、車をしばらく走らせ、鳴門の渦潮見物に大鳴門橋遊歩道を目指しました。
ここの駐車場もGWのおかげで混雑しており、第3駐車場に回り、そこから徒歩にて橋のたもとまで移動しました。ようやくそこで入場券を買って橋を渡ることができました。
ところどころ、眼下に海面が見えるスポットが配備されていて、高所恐怖症の方は、たぶん足がすくみます。
13:30分が大潮だと聞いていましたので、大きな渦潮に期待いたしましたが、渦の大きさは、まずまずといったところでした。
それでも、初めての体験ですので、ワクワクしながら折り返しの地点まで歩みを進めました。
自然の雄大さと力強さを直接感じることができました。
思い出に残る観光見学コースでありました。
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