信州紀行

冬に中央線で信州を通過した記憶があります。

この夏休み、Ⅿy Go to Travel Campaignを経験すべく、新型コロナ災禍対策を意識しつつも、気分転換に2000m以上の山で自然にひたり、できれば本格的な温泉にゆっくり浸かりたくなり、8月13日、早起きをして信州を目指しました。



白樺湖を訪ねてひと休みしてから、蓼科牧場ゴンドラリフト(シャトルビーナス)を利用して、白樺高原総合観光センターに隣接する山麓駅から御泉水自然園の入口にある山頂駅へ向かいました。このゴンドラは、全長1250mあり、標高差265mを一気に数分で結んでいます。山頂駅にはハンモックがあり、しばし眼下の景色を眺めながら、くつろぎました。それから整備された林道を蓼科山の中腹、標高1,830mに広がる自然園を訪ねました。天然のカラマツ樹林を進んだ先に現れる蓼仙(りょうせん)の滝まで、下り坂を歩き続けました。HPによれば「蓼科山の湧き水が水流となり、8mの落差を階段状に落ちてくる様は、とても幻想的。心地良い滝の音と水しぶきに、たっぷりと癒されます。昭和43年に実施された「明治100年記念事業」の際、長野県下第一号として開園した、歴史ある施設です。原生林に囲まれた遊歩道周辺には、苔むした朽木や岩石もちらほらと見受けられ、非日常的な空間がひろがります。ひんやりとした空気と木漏れ日のなか、自然の魅力を満喫。カラマツ池、ビジターセンターからほど近くにある小さな池。鏡のような水面に、四季折々の蓼科山の情景が映し出され、見る人を楽しませます。」とありますが、その通り、本当に清々しい時間を過ごすことができました。

お昼は山麓駅傍のロッジで、中華そばを食しました。

自家製のチャーシューとスープは誠に美味でした。

そこから女神湖や牧場を巡り、信州のビューポイントを楽しんでから、宿泊先の「蓼科パークホテル」にチェックイン、徒歩で10分ほどの近くにある「横谷温泉旅館」まで参り、立ち寄り湯を楽しみました。旅館の説明では「加水なしの自家源泉です。源泉が19℃の冷泉のため、加温しています。湧き出したときは無色透明ですが、空気に触れるとすぐに茶褐色に変色し、鉄分が沈殿して黄金色の濁り湯となります。」とあります。横谷渓谷の川沿いに露天風呂が自然石でしつらえてあり、誠に野趣に溢れる、私の中では最高ランキングの温泉でした。近くにある乙女滝もマイナスイオン満点の癒しの滝でありました。



翌日、8月14日は、朝食を済ませてから、「北八ヶ岳ロープウエイ」を目指しました。HPによれば「北八ヶ岳ロープウエイは、八ヶ岳の北端に位置する北横岳と縞枯山の間に架かり、山麓駅(標高1,771m)から山頂駅(同2,237m)までの高低差466mを約7分で駆け上がります。その間、刻々と変わる山岳風景を目の前に眺める空の旅は迫力満点。降り立つ山頂には、ハイマツやコメツガなど溶岩台地を覆う低木や高山植物が群生する坪庭自然園が広がります。四季折々の魅力にあふれた北八ヶ岳には、ゆっくり歩いてみたい大自然があふれています。」とあります。



横岳の噴火で噴出した溶岩が固まってできた溶岩台地に自然にできた庭園の「坪庭自然園」を散策、2000mを超える山でいい汗をかきました。

また、クマザサの林道を抜けて、雨池山や縞枯山への登山口にある山小屋「縞枯山荘」まで参り、ホットコーヒーを注文、しばらくゆるりとした時間を過ごしました。見事な景色と山小屋の景観に心を奪われました。下山してから、しばらくクルマを走らせ、創業130年を誇る奥蓼科温泉「明治旅館」を目指しました。

ここも美しい川沿いを見下ろす源泉かけ流しの名湯です(鉄炭酸泉/23.7度/pH3.8)。

宿のHPによれば「明治温泉は江戸時代中頃発見され、近郊の農家の湯治場として親しまれました。明治温泉の由来は「明らかに治る湯」という事から名づけられております。湯の源泉は25度あり、自然湧出。これを冷泉打たせ湯としてかけ流し、その他露天・内湯に加熱してます。入浴の仕方は、お湯と冷泉に交互に入ることにより健康になると伝えられています。源泉を温め濾過なしのお風呂です。温泉成分そのままのお湯をお楽しみください。若干温めのため長湯に最適。渓流が奏でる自然の音を聞きながら、暫し時を忘れます。窓を開ければ開放感たっぷりの四季折々の自然の景色をお愉しみ下さい。」とあります。

この説明の通り、心の奥から癒される時間を過ごすことが出来ました。

そして、その近くの「御射鹿池(みしゃかいけ)」を眺めてから、蓼科を後にして諏訪の町を目指しました。そして鰻の名店「うなぎ小林」にて、鰻重を頂戴して心身ともに大満足いたしました。

小さな旅行を楽しんだ信州でした。