東京から友


今週は、4日にトヨタ研究所勤務時代の上司、日本クアオルト研究所社長の伊藤直人氏、9日に国の公益法人勤務時代の先輩、現在はWAVE出版社長の玉越直人氏(二人とも直人さん)が相次いで来岡、夜は岡山の仲間を紹介するなど、愉快な時間を過ごしました。

ひとりの人を主役に社会を眺めたら、東京よりも地方のほうが、自分自身の存在を確信できる環境にあると伝えました。単純に申し上げると、東京はあまりにも人が多くて、自分自身の存在を確認することは難しく、人と人のつながりも、職場や趣味の世界でのつながりが中心であることが多いと感じます。

一方、岡山では職場や趣味の世界はもとより、コミュニティ自体が活きているために多様な人間関係が存在するため、自分自身の存在価値を東京より多くの機会で確認できるように思われます。


つまり、東京は、けた外れに人口が多いため、自分が社会のどの歯車なのかさえ理解することは不可能です。それが岡山では、様々な社会の営みの中で、人と人とのつながりを明瞭に感じ取れるシーンが多いのです。

おまけに、海や川、山や里が日々の営みと常に共にあり、そしてその恵みが、人と人を介して、身近につながっている豊かな暮らしがあります。

東京を離れて13年、そんな幸せがあることを友に伝えました。

一方で、急速な高齢社会と人口減少、東京一極集中による社会構造の変化がもたらす課題が影を落としつつあることも伝えました。

山陽新聞社の三木良一氏や岡山シーガルズの皆さんを紹介して互いの親交を深めあい、愉快に過ごした岡山の夜でした。