「岡山市人権教育及び人権啓発に関する基本計画の改訂について」、10月6日に開催された、岡山市総務・市民政策審議会のテーマです。
男女共同参画による女性の地位向上、障碍者や高齢者が輝いて生活できる社会の実現など多様な人材を積極的に活用しようというダイバーシティの考え方が社会の潮流になっています。もとは、社会的マイノリティの就業機会拡大を意図して使われることが多かったのですが、現在は性別や人種の違いに限らず、年齢、性格、学歴、価値観などの多様性を受け入れ、広く人材を活用することで生産性を高めようとするマネジメントについての着想です。自治体、企業、医療・福祉団体、NPOなど、社会を担う組織が、このダイバーシティの考え方を重視する背景には、有能な人材の発掘、斬新なアイデアの喚起、社会の多様なニーズへの対応といったねらいがあります。
さらに、そして社会状況の変化に伴い、性的少数者(LGBT)への差別や偏見、人種、出身国、民族、宗教、性的指向、性別、障害など自分から主体的に変えることが困難な事柄に基づいて個人または集団を攻撃、脅迫、侮辱する発言や言動が社会の問題となっているヘイトスピーチ、学校教育でいじめの問題の温床となっている、子供たちがインターネット上でいじめや心無い差別を書き込むネット社会が生み出す問題など、人権を巡る新たな問題、新たな課題が提起される社会が到来しています。こうした環境変化に合わせて、岡山市でも、人権教育及び人権啓発に関する基本計画の改訂を実施すべく、長時間、活発な議論がなされました。
例えば、議論の中では、女性が子育てを続けながら安心して就業できる環境を目指す企業活動や、ファジアーノ岡山や岡山シーガルズが子供向け人権スポーツ教室を積極的に展開している報告はじめ、企業の経営努力や市民参加による人権教育及び人権啓発に関する具体的な取り組みが話題提供されました。
委員会では、厳しい注文や前向きな意見も多数出されましたが、こうした課題と市民全員が向き合い、すべての社会市民が輝く社会の実現を目指してゆきたいと委員全員が岡山市の施策を応援することで合意いたしました。
審議会が終了して、お昼は奉還町旭軒にて、中華そばと焼きめしで元気をつけました。奉還町商店街にかかるJ2ファジアーノ岡山のタペストリー(岡大学生サークルの活動です)を眺めながら、試合での勝利はもとより、子供向け人権スポーツ教室などの社会貢献活動についても、頑張れファジアーノ!と声援を送らせて頂きました。