金沢大学「学都シンポジウム」

9月30日から10月1日と、金沢大学主催の「学都シンポジウム」に参加しました。

金沢駅を降りて、駅広場に出ますと、スポーツでまちを元気にとの懸垂幕が視界に飛び込んで参りました。金沢市民マラソンや地元プロチームへの応援メッセージが凄く目立ち、強く印象付けられました。これは岡山駅前にも欲しいなと感じました。

金沢へ参りますと、まず恒例の近江町市場まで、コミュニティバスで参り、昼食をとりました。季節の山海の品々が所狭しと並べられ、大勢の観光客で賑わっています。今回は、回転寿司屋さんに飛び込み、お目当ての品だけ厳選して注文いたしました。

そして徒歩で、会場の「金沢学生の街市民交流館」まで徒歩で参りました。途中で、尾山神社へ参拝、そして会場から程なくの所にオープンした「金沢市老舗記念館」を足早に見学させて頂きました。金沢は訪れるたびに、まちが進化を遂げています。

さて、岡山大学がベンチマークとしてきた「学都」の手本は、旧制四高金沢大学と金沢市民がつながっている「金沢」です。シンポジウムの前に、金沢、熊本、岡山の大学関係者を中心に、今回のシンポジウムの進行確認など事前打ち合わせと、来年度以降の進め方などについて話し合いを持ちました。

そしてシンポジウムがスタートです。さすが、加賀百万石の城下町、お江戸の施策はともあれ、抜かりなく学生と地域が連携して、地方創生が進んでいるのにびっくりです。

たとえば、学生たちは、耕作放棄地の再生からはじめ、酒米品種の田植え、収穫、酒の醸造作業(ここまで学生がするとは驚愕です)、ブランディング、出荷、それを石川県が支援など、残念ながら岡山大学の学生活動では、足元にも及ばぬ報告や話題提供が、学生やそれを支える企業人、地域人、金沢市、商店街などから次々となされました。

また、展示されたパネルも、センスの良さが光ります。こうした点は、大いに学ばねばならないと感じました。

夜の懇親・交流会では、金沢の産官学の関係者や学生の皆様を中心に、熊本、岡山の産官学の関係者も加わり、座敷で開かれた会は、皆さんが席をあちらこちらへ移動して、熱のこもった本音のトークで盛り上がりました。金沢大学の社会貢献を担当されている福森義宏理事・副学長、金沢大学地域連携推進センターの市原あかねセンター長・教授、熊本大学まちなか工房代表の溝上章志教授、そして金沢大学四年生で「福祉の仕事の魅力を若者に伝えたい」との報告をした平岩なつみさん(彼女は長野県人ですが、金沢で就職します)、と記念撮影をさせて頂きました。

金沢大学福森理事・副学長は、倉敷のご出身とお聞きして、びっくり仰天です。岡山大学へエールを頂戴いたしました。

最後は、岡山の大学、市役所、商工会議所の参加者で、ささやかな反省会を持ちました。産官学連携を進める上で、とても大切なひと時であると感じました。

二日目は岡山大学の活動を紹介申し上げ、また、熊本大が震災以降、いかなる取組みをしているか報告を受け、昨日の金沢大学の学都創生の話題と合わせて、熱い議論を展開します。岡山からは、岡山市と岡山商工会議所も参加しました。

産官学連携による「学生が輝くおかやまのまちづくり」について報告いたしました。

実りの多い、すばらしいシンポジウムでありました。

主催された金沢大学の皆様方に感謝です。