公共交通の明日を考える

1月8日、一般財団法人地域公共交通総合研究所に関係する先生方が岡山へ集合、公共交通の明日を考える書籍の出版企画会議が開催されました。

交通計画は、地域における交通機能を最も円滑に発揮させることを目的として策定される総合的な計画ですが、わが国の地域社会は少子高齢化に伴う過疎化の進行により、例えば全国的にバス路線や地方の鉄道網は縮小傾向に歯止めがかからないのが実情です。こうした事情を踏まえつつ、道路や鉄道路はじめ瀬戸内では航路(港湾)を含む各種の交通施設をその地域で最適の位置に整備する計画に加えコスト、所要時間、安全・安心性など多面的に移動手段を選択・組み合わせるために求められる事象を実際に検討、未来志向での技術も織り込み、英知を発揮して財政的制約面にも考慮したモビリティ・サービスを提供するために書籍を出版しようとの試みに着手しました。その主目的は、地方創生が叫ばれる中で、移動に関する優れた手法や施策によって都市や地域の経済・社会構造を望ましい方向に維持・リードしたいとの思いです。


現在、全国の自治体では、こうした地方格差が進む社会において求められる交通網計画や路線計画が検討されています。複数の路線や路線相互の接続、乗換えを含めて交通ネットワークのシームレス化を検討するものが交通網計画です。

座長は小嶋光信両備HD会長、コーディネートを政策研究大学院大学の家田仁先生がつとめられました。東京大学鎌田実先生、名古屋大学加藤博和先生から貴重なご意見・提案が出されました。大筋のスケルトンが合意されました。

地域の足を確保するために何をなすべきか、英知を結集する取り組みが始まります。

僭越ながら、小職も一部、執筆を担当させて頂く予定です。