倉敷の夜


去年、一昨年と毎年の正月明けに人間ドックと決め、今晩も指定の宿である倉敷国際ホテルに独りです。毎度ながら、ホテルにある棟方志功や児島虎次郎の作品を鑑賞、そしてお楽しみは、倉敷中央病院とコラボで供されるフランス料理のコース(食前酒、前菜、スープ、魚、肉、デザート、コーヒーがフルで996kcal)です。ドックの料金は一般の病院の1泊二日の料金とさほど変わりありません。もちろん、ドックそのものも全国屈指のレベルと接遇を誇ります。東京ですと聖路加病院のレベルと同等であると思います。

ここでの食事のために、人間ドックなのにボタンダウンにブレザーで参っております。


また、そのメニューも前菜には蒸した穴子とイカにキャベツのサラダ、メインディシュの魚料理は瀬戸内の鯛のワイン蒸しにソースも海藻ソース、また肉料理は美星ポーク(井原市特産です)、その付け合せには連島レンコンと、地元の食材が中心です。ドックの合間には美観地区が散歩できますし、今回は阿智神社へ初詣、美観地区を散策、友人の蟲文庫に年賀の挨拶に立ち寄りました。


倉敷中央病院を拠点として、すばらしい地域包括医療・ケアのシステムが整いつつあります。老後の健康を考えるというテーマでは、日本屈指のエリアであります。明日は、ドック終了後、倉敷市役所で高梁川流域連携に向けたミーティングを予定しています。全国、そして世界に向けて「健康、観光、美食」をテーマにした滞在型の地方創生の手本となるモデルが既に完成していると言えます。

余談ながら、先ほどホテルのロビーに降りましたら、伊東香織市長が何かのパーティ(新年会)でしょうか、いつものデニム姿で、来場者の皆さんを玄関でお見送りされていました。陰から、その様子をしばらく眺めさせて頂きましたが、午後10時を廻っております。

こうした姿をよくお見かけします。本当に脱帽です。

6日は、二日目のドックを無事に終え、その足で倉敷市役所へ移動、来週12日に開催予定の「高梁川流域連携中枢都市圏ビジョン懇談会」の事前打ち合わせを行いました。高梁川流域の産業界、大学、金融機関、医療・福祉機関、地域公共交通機関、地域コミュニティの代表者がずらりと並ばれる予定です。


倉敷市役所の庭のお池に鷺が休んでおりました。東京生まれの娘の友人が、こうした光景にふれた折に、「誰の家から逃げたの」と尋ねたそうです。

さて、いよいよ今年は“水と命”をテーマに本格的な産官学民による地域の元気作りに邁進であります。