12月3日、岡山まちとモビリティ研究会主催で、まちとモビリティシンポジウム「おかやまの移動の多様性を考える」を、岡山県天神山文化プラザ3階第2会議室(岡山市北区天神町8-54)にて開催いたしました。
今回のシンポジウムでは、現在、注目されている超小型モビリティの都市や中山間地域での活用可能性を考えました。岡山県内では、すでに津山市、美作市上山地区などで導⼊されており、この10月からは岡山市においても第2回目となる活用に向けた実証実験「岡モビプロジェクト」が始まりました。少子高齢社会が急速に進み、都市と中山間地域でさまざまな格差が広がりつつあります。こうしたなかで、まちづくりや人々の生活に交通は欠かせません。モビリティの多様性による豊かな暮らしについて考えました。
まず、開会は、この岡山まちとモビリティ研究会で「公共交通を考える」第1委員会の委員長である若林昭吾岡山商工会議所交通政策委員長が挨拶に立ち、基調講演では、「移動の多様性とコンパクトシティ」と題して、岡山大学から阿部宏史理事(総務企画担当)・副学長が、大所高所から問題提起を行いました。
次に、特別講演として「次世代モビリティサービスのデザイン−自分の友達みたいなモビリティ− 」と題して、トヨタ自動車から田村誠氏が未来の都市とモビリティを予測する映像を駆使して、将来像を語りました。そしてリレートークでは、「おかやまパーソナルモビリティ活用考」をメインテーマに小職がコーディネーターをつとめ、「岡山市が描くまちづくり」として大森雅夫岡山市長、「低炭素都市津山に向けた超小型モビリティの活用」と題して津山市から飯田早苗氏、「美作市上山地区住民・NPO主役で創る地域創生」と題して、NPO法人みんなの集落研究所代表の石原達也氏、「移動の多様性と人中心で考える都市の姿」と題して、本研究会「移動の多様性」第2分科会委員長の梶谷俊介岡山経済同友会地域振興委員長が、こうした話題提供を受けて、「次世代モビリティとまちの魅力」と題して岡山大学大学院環境生命科学研究科の橋本成仁准教授が、客観的なデータに基づき、魅力作りに求められるキーワードを提起されました。
会場の複数の皆さんから質問や感想を出して頂きました。
閉会の辞を、本研究会の委員長をつとめます岡山大学荒木 勝理事(社会貢献・国際担当)副学長が申し述べ、閉会いたしました。
暮れのお忙しい中、共催頂きました、おかやま地域発展協議体、岡山商工会議所、岡山経済同友会、岡山市、そして身内ながら岡山大学の関係者に感謝です。