「みんなのモビリティプロジェクト」会議

高齢化が進む中山間地域での移動の自由と地域の生活・経済活性化のための多様性の実現をめざす「みんなのモビリティプロジェクト」は、いよいよ日常生活、農林作業、棚田観光活用に向けた本格的な実行計画が策定される段階に入っています。

8月25日、美作市「雲海」で開かれた会議は、実施主体であるNPO法人みんなの集落研究所とNPO法人英田上山棚田団から石原達也代表の進行により、取り組み状況と今後の展開について、それぞれのテーマの担当者から報告がなされ、岡山大学からは、環境理工学部の氏原岳人助教が、地域住民の方々の移動実態について調査した結果を踏まえた、今後の方向性を提案されました。

この美作市上山地区での取り組みを助成する、トヨタ・モビリティ基金(トヨタ自動車創設、理事長は豊田章男・トヨタ自動車(株) 代表取締役社長)の担当者からも意見やアドバイスがなされました。また、行政面に関係する質問に対しては、美作市の担当者からコメントが出されました。岡山大学からは4名の教職員と氏原岳人研究室の学生2名が参加いたしました。棚田再生を核とした、みんなのモビリティ& 地方創生プロジェクト、会議を重ねるたびに確実に前進しています。同時に、かつては8300枚の棚田があったといわれる上山地区の美しい棚田を取り戻そうと棚田再生への復興作業が着実に進行しています。

翌日8月26日は、岡山市表町にあるNPO法人みんなの集落研究所へ石原達也代表を訪ね、昨日の会議を踏まえて、地域・集落における課題解決のために農業経済面での調査・研究支援についてご協力することを主たるテーマに打ち合わせを行いました。岡山大学では、この「みんなのモビリティプロジェクト」の取り組みを通じて、中山間地域の課題解決と学生の実践教育に寄与することを目指して参ります。