人を大切にする経営とは何か

7月19日、高松市で理念研修会に講師として参加しました。

生産年齢人口の減少が進む中で、正規雇用と非正規雇用労働者の業務の質と量のバランスを同一組織内で如何に図るべきか、賃金格差を放置したままで企業経営が持続出来るか、真の男女共同参画社会やダイバーシティとは如何にあるべきか、議論いたしました。

まず、小職から某組織の準職員(非正規職員・全員女性)の皆さんに働く意義と組織理念の関係性についてレクチャーさせて頂き、引き続き現場の業務課題や正規職員及び管理職とのコミュニケーションについて本音をお聴きしました。

休憩をはさみ、現場の最高経営責任者である香川県本部長と雇用や労働条件を守る側の労働組合委員長に議論の輪に入って頂き、前半の意見を紹介しながら自由討論するスタイルを取りました。いろいろな司会やコーディネーター役を経験して参りましたが、非正規雇用の皆さんを前にして、労使の責任者が同席して議論を展開するという研修会は初めてです。互いが気を使いながらもノーガードで撃ち合うかの本音トークのシーンもあり、テンションの高い会でありました。

急速に進む人口減少社会、良質な雇用の確保と厳しい経営環境の下での事業継続がこれまでにも増して密接不可分な関係にある時代です。人を大切にする経営とは何かを考える重要な機会を頂戴することができました。

さて、夜は高松市内の商店街にある居酒屋で反省会がありました。高松市内で評判のニューフェイス(新商品メニュー)を提供するお店にご案内いただきました。それは、希少糖を使ったハイボールを出すお店です。新たな甘味料として注目を集める香川県が産んだ特産品『希少糖』、その希少糖を使ったジンビームハイボールを出す骨付き鳥のお店が高松市エリアで増えています。サントリーの試みで、それを香川大学国際希少糖研究教育機構が支援されています。

地元産官学連携に大手資本のサントリーが加わり、ビジネスモデルから広報戦略まで、話題づくりを含め、地域の活性化に一役買うという理想の地域創生パターンであります。飲み口爽やかスッキリ、地元名物骨付き鳥との相性も抜群でした。