「縦割り」のシステムに「横串を刺す」

岡山大学では、地域総合研究センターを事務局として、岡山県美作市上山地区が、トヨタ自動車創設の「トヨタ・モビリティ基金(理事長は豊田章男・トヨタ自動車(株) 代表取締役社長)」の国内初となる助成案件に選定された「中山間地域の生活・経済活性化のための多様なモビリティ導入プロジェクト(通称:上山集楽みんなのモビリティプロジェクト)」に、学系連携して支援参加しています。

GWの最終連休を利用して、岡山大学支援グループとして、吉川賢先生(農学部)、河原先生(工学部)、高岡敦史先生(教育学部)、氏原岳人先生(環境理工学部)、小職(地域総合研究センター)が、美作市英田上山のNPO法人英田上山棚田団を訪ね、これまでの活動を教示頂き、今後の展開について意見交換いたしました。若い皆さんの現場での活動には頭が下がりました。

また、吉川先生(名誉教授)によると、学部や研究科の領域を超えて、教員同士が一堂に会することは、あまり例がないということです。研究領域が異なると、ひとつのテーマで議論をする機会は少ないのが実態です。今回は、「棚田の再生」をテーマに議論をいたしましたが、それぞれの教員の視点が異なるため、とても多面的、複眼的な内容となり、とても新鮮な時間を過ごすことが出来ました。地方創生では、国や自治体でも「縦割り」のシステムに「横串を刺す」ことが重要と言われていますが、それは大学組織でも同じことが言えます。こうした取り組みを重ねて参りたいと思います。