岡山大学定例記者会見

4月1日付けで「おかやま地域発展協議体」(Okayama Association for Community Development)を設立します!

おかやま地域発展協議体の役割や目的は、地方創生の実現に向けた方策と、そこで求められる人材育成について、産官学民が知恵を持ち寄り、互いが得意とする資源を出し合い相互補完していこうという産官学民によるプラットホーム的な組織体です。

岡山大学が有する多様な分野に及ぶ専門性や大学機関という公正中立的な立場を地域に貢献に活かしていくことが目的で、協議体でも産官学民のコーディネート的役割を果たしていく所存であり、本格的な産官学民の核になろうとする試みは初めてであり、新たな挑戦であると考えています。

その創設経緯は、岡山大学では森田潔学長の就任(2011年4月)以降、大学が地域資源として地域とともに発展していく「国際学都構想」を掲げ、グローバルな視座に立つ地域連携の強化と人材育成を打ち出してきました。その窓口的組織として同年11月に地域総合研究センターを設立し、地域ニーズに応じて様々な連携活動を実施して参りました。そうした活動を通じ、岡山地域の発展・活性化に向けて大学が一層汗をかき地域に本気でコミットすることは、地域にとってプラスになるとの確信を得て、関係方面におかやま地域発展協議体の創設を呼びかけることとなりました。

また、わが国の現状に鑑みても、少子高齢化、人口減少、財政難と課題が山積しています。加えて、東京への一極集中の進展を背景に地方の活力は今後さらに減退していくことが予想されます。地域の活力を持続していくには、これまで以上に関係機関が連携を密にし、それぞれの施策の効率化を図っていくことが重要であると考え創設を決意するに至りました。

コアメンバーとしては、創設への協議に参加いただいている岡山県、岡山市、倉敷市、岡山商工会議所、岡山経済同友会、中国銀行、山陽新聞社、岡山大学でと思っています。創設後には他の経済団体、勤労者福祉団体、NPO等にも参加を呼び掛け、メンバーを拡大していきたいと考えていますが、まずは、コアメンバーが中核となって組織の運営にあたっていきたいと思っています。委員長は荒木勝理事(社会貢献・国際担当)・副学長、小職は事務局長を担当する予定です。

なお、10月1日には「おかやま円卓会議」(岡山県、岡山市、倉敷市、岡山県商工会議所連合会、岡山経済同友会、岡山県銀行協会、山陽新聞社、岡山大学のトップで構成)を設立、そのキックオフにストラスブールより、フランス都市圏交通計画(PDU)の生みの親で、欧州にトラムを復活させた立役者であるカトリーヌ・トロットマン女史(元ストラスブール市長、EU議員)とストラスブール大学長を岡山にお招きして、記念シンポジウムを開催する予定です。

おかやまの地方創生、いよいよ本番です!

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