日仏セミナー「EUの現状と課題-11.13テロ後のEU」

mim20160120_252月13日、フランスからストラスブール大学教授、前ストラスブール大学政治学院院長、ジャン・モネプログラム正規教授のシルマン博士が来校されました。

来岡を記念して法学部会議室(2号館2階)にて特別講演を頂きました。

メインテーマは欧州危機です。ここ数年、欧州危機が懸念されるなか、EUの現状と課題を核として、中東からの移民問題をはじめ、政治・軍事問題、財政危機からみた経済問題など、過去からの歴史や地理学的な知見から課題を説き起こしながら、最新の欧州事情を高い視座から講話くださいました。

グローバルパートナーズの延味能都(えんみよしと)副センター長と地域総合研究センターの岩淵泰(いわぶちやすし)先生が通訳や解説を務められました。シルマン博士は、実際のEUの政策立案に深く関わっておられます。小職はストラスブールの現地を訪ねた際に、2度、シルマン博士にお世話になっております(ブログ記事フランス出張を参照)。

難解な欧州・中東の状況について、わかりやすく説いて頂け、大いに学ばせていただきました。小職からは、不躾ながら「欧州連合(EU)崩壊の可能性」について質問させて頂きました。「難しい質問ですがキチンとお答えします」と断られて、博士から率直なお考えが示されました。その理路整然とした応答に感動しました。

今回の来日、来岡に心より深く感謝申し上げます。