(一財)地域公共交通総合研究所主催、両備ホールディングス株式会社、株式会社みちのりホールディングス共催により、7月25日、公共交通経営者会議「円卓会議2024」が、東京都中央区銀座の時事通信ホールで開催されました。北海道から九州までの地域公共交通事業経営トップ、研究者、国土交通省が一堂に会し地域交通再生に向けて本気の議論でした。同研究所理事の立場で参加いたしました。国土交通省、(公社)日本バス協会、(一社)全国ハイヤー・タクシー連合会、(公社)土木学会、(一社)計画・交通研究会、(一財)運輸総合研究所から後援を頂きました。
「円卓会議2024」開催に向けての研究所からのメッセージをお伝えしますと「“本気の挑戦”をキーワードに、公共交通経営者が自ら抜本的な改革の断行と、「競争」から「協調」に変革する機運を高め、社会全体を苛んだコロナ禍とその後の「救済融資の返済開始」、4月からの働き方改革の影響、日本全体の「人口減少」など苦しい状況は続くなかで、公共交通事業者も問題解決に本気の挑戦”に着手しています。そして地域のくらしの足を守っていくためには、現在の挑戦を全国のみなさまにお示しして、自らの力と地域の皆様の力を合わせ、より良い地域モビリティの再構築を進めていくことが必要であると考えます。最新の挑戦”に関する話題提供と、公共交通事業経営者が考える本気の挑戦”について議論します。」と謳っています。
岡山大学准教授の床尾あかね氏が司会兼進行を担当させて頂きました。
会議は、(一財)地域公共交通総合研究所代表理事、両備グループ代表兼CEOの小嶋光信氏が開会挨拶、(国土交通省 大臣官房公共交通政策審議官の池光崇氏が来賓挨拶で幕を開け、プログラムは、まず4名から話題提供を受けました。「新技術・新サービス導入効果」と題して(株)みちのりホールディングスグループディレクター浅井康太氏、「日本版ライドシェアの導入」と題して(一社)全国ハイヤー・タクシー連合会会⻑の川鍋一朗氏、「全国のくらしの足をまもる人々」と題してくらしの足をみんなで考える全国フォーラム事務局⻑の清水弘子氏、「「学」による地域・事業者間連携の具体的事例」と題して呉工業高等専門学校教授の神田佑亮氏の4名です。
続いてのパネルディスカッションは、「“本気”の経営改革や新技術導入など具体的挑戦の内容とその効果」と題して、(株)みちのりホールディングス代表取締役グループCEOの松本順氏、国土交通省交通政策審議会分科会委員、両備ホールディングス(株)常務執行役員の大上真司氏、十勝バス(株)代表取締役社⻑の野村文吾氏、広島電鉄(株)代表取締役社⻑の仮井康裕氏、⻄日本鉄道(株)専務執行役員の松本義人氏が登壇、日本テレビ放送網(株)報道局経済部解説委員の宮島香澄氏がコメンテーター、岡山大学准教授の床尾あかね氏が進行を担当しました。熱い議論を女史二人がコーディネート、会を大いに盛り上げました。
そして円卓会議の総括コメントを、神田佑亮教授、池光崇交通政策審議官、そして政策研究大学院大学特別教授、東京大学名誉教授の家田仁氏も3氏が担当、結びは、円卓会議実行委員会代表、(一財)地域公共交通総合研究所専務理事の町田敏章氏が締めくくりました。
そのあと、同ホールの最上階で開催されました。会の興奮冷めやらぬなかで、さらに本音の意見交換がされました。登壇された皆様はじめ、多くの関係者の方々と貴重な交流の機会を得ることができました。弊職が〆の挨拶をさせて頂きました。
反省会は、築地玉寿司にて、特選にぎり寿司を賞味いたしました。
思い出に残る味でした。
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