亡き義父の誕生日にあたる、3月9日、妻の実家のある八王子に参りました。
裏高尾では梅まつりが開催され、旧甲州街道添いの山際は紅梅白梅が満開、旧小仏の関所跡を拠点として、多くの見物客や高尾山や小仏峠を巡るハイカーでにぎわっていました。
さて、ここ八王子には、大正、昭和の天皇の墓所があります。
生前に実父と義父は二人ともに大正の生まれでありましたので、揃い踏みにて参拝に訪れたことがございます。
その折には昭和天皇はご存命であったと記憶していますので、昭和天皇の墓所へは初めて訪れる仕儀となりました。
見事に手入れが行き届いた高い杉並木が整然と続く参道は静寂に包まれており、無駄な飾りやあしらいは一切ありません。しばらく参りますと景色が開けまして、墓所が静かに鎮座しておりました。
そして、それぞれの天皇の墓所の東側に皇后の墓所が並びます。
早咲きの桜と金縷梅(まんさく)が満開でした。
警備の方に遠目に見守られながら、大正天皇、皇后、昭和天皇、皇后の墓所の順に参拝させていただきました。
日常の喧騒から隔絶され、心を静めるには絶好の空間でありました。
少し遅いお昼を、中野の名店「青葉」八王子店にて頂きました。
美味ながら心なしか本店の味には及ばない気がいたしました。