岡山大学学生サークル「まちづくり研究会」の瀬戸内市裳掛地区における地域活動拠点は空き家を再生した「あけぼのの家」です。
当時を偲びますと、2014年11月16日、10名を超える学生たちが午前中から現地へ入り、地域の皆様に指導を仰ぎながら、空き家になって久しい「旧教会」の大掃除にかかりました。築100年は過ぎている元は酒屋を営んでいた旧家であり、柱や梁は見事で、さらに土台の礎石に使われている石は城壁に用いられるような分厚く長い立派なものです。マスクと軍手姿の学生たちは、家の押入れや物置から、次々と放置された品々を運び出します。なかには探偵団へ出せそうな「お宝」も数点、見つかりました。また、伸びた庭の草刈りをするなど、利用までに時間がかかりました。
現在、学生主導による地域の交流拠点、空き家対策と移住定住者向けお試し住宅、小学生の放課後の見守り、地域包括医療ケアや耕作放棄地対策などの協議拠点、地域魅力マップづくり、学生サークルの新入生歓迎と卒業生の見送り拠点など、多面的な活動に利用しています。 9月17日は、朝から学生と卒業生たちが現地へ入り、バーベキューの準備をして、地域の皆様とをお迎えいたしました。皆様からは、イノシシ(ジビエ)肉と新鮮野菜、そして特産のピオーネやシャインマスカット、赤飯と漬物などをご提供頂きました。
わたしも細やかながら、飲料水の差し入れをさせて頂きました。
新型コロナ禍の影響で、屋外でのイベントも開催が制限されてきましたので、この日のイベントは、大きな歓声に包まれての明るい笑顔の開催でした。
裳掛地域に明るさが続きますよう、学生たちの現地での活動は続きます。
改めて、地域の皆様方の温かなお心遣いに深く感謝申し上げました。