6月10日、夕方から新しい半そでのカラーシャツをおろして、倉敷へ出かけました。 新型コロナ災禍が一段落しましたので、美観地区には大勢の観光客が戻りつつあるようです。特にアジアからの団体客の声が倉敷川の川面にこだまします。
さて、この企画は、公益財団法人大原美術館とOHK岡山放送の主催で、今回の開催が第6回目の開催です。大原美術館の作品、建物、庭などをテーマとした短編文を募集、岡山出身の芥川賞作家小川洋子さんが、審査員をされ、彼女の審査により15作品が選定されます。入選作品が、本日、6月10日、大原美術館本館の2階で開催された朗読会で岡山放送のアナウンサーの皆さんが心を込めて朗読されました。世界の名画に囲まれた美術館でオカリナ生演奏に合わせた岡山放送アナウンサー迫真の朗読に心震えました。
芥川賞作家、小川洋子さんのミサイルが飛んでこない平和に感謝するとの講評結語に心打たれました。
そのあとで受賞された皆さんに小川洋子さんから表彰状と記念品が贈呈されました。その模様はOHK岡山放送の特別番組として放送される予定です。
大原美術館の中へ一歩足を踏み入れた瞬間、そこから果てしない旅がはじまります。
遠い昔に死んでしまった誰かと言葉を交わしたり、
この世にはないはずの風景に身を置いたり、
忘れていた記憶に再会したり自分の未来と出会ったり。
そんな旅の中で感じた思いを、言葉にして伝えてくれませんか。
美術館のどこかに、あなただけの物語の扉がきっと隠れているはずです。
扉の向こうに広がる一つ一つの物語を、
できるだけ大勢の皆さんと分かち合いたいと願っています。
小川 洋子
そのあと、創業明治10年「橘香堂」本店で「天領太鼓」(@170円)を1ケ買い求め、少々、お行儀が悪かったのですが川端で食後のデザートとして食しました。 帰りに倉敷駅の売店で、たぶん岡山県で最古の歴史を誇る創業壽永3年(1184年)「藤戸まんぢゅう」(@100円)を5ケ買い求め帰路につきました。
名画と共にプロの演奏と詩の朗読を堪能、そして好物を気ままに食するという、贅沢この上ない時間を過ごしました。