愉快な夜会

年度末ですので、業務や研究活動の積み残しの無いように、あちらこちらへ移動することが増えています。師走とは申しますが、日本は仕事の面から眺めますと年度末の方が、忙しいのかも知れません。
3月2日、朝から岡山大学病院で定期検診を受診、一旦、大学へ参りました。

恒例ではありますが、今年度も『令4年度岡山大学地域総合研究センター活動報告書』が完成して納品されました。その確認と、この日の校務を片付け、それから資料などの荷物をまとめて、あわただしく夜に東京へ入りました。
定期検診では、幸いにも肥満からくる中性脂肪などの関係数値以外は、血液検査の結果が思いの外、良好であり、普段、自宅の晩酌を含めて飲酒をしないため、肝臓の数値がとてもよかったことに気をよくしましたので、お弁当は、三好野さんの「岡山名物大集合」にいたしました。
また、人間、現金なもので、健康ですと、富士川からの富士山の眺めも格別でした。

さて、夜が更けてから、四谷3丁目の名店、昭和42年創業の「よつやこくている(四谷カクテル)」に昔の仲間が集合して、現在、進めている新しい単行本の企画夜会でした。しいたけのこくている焼き、オイルサーディン、ジャーマンポテトなど、当店定番のつまみを次々と注文しました。
この日の集まりは、新刊本についての意見交換が目的のひとつでしたが、その顔触れが還暦を越えた「書籍と言えば紙世代」のベテラン揃いながら、話題は、出版不況とデジタル社会の到来よろしく、「紙の印刷物は、紙が森林を多く使うために環境に配慮すると、近い将来はすべてデジタルに置き換わってしまい、資源の無駄遣いとしての紙の書籍はこの世から無くなる」とのお題で議論が沸騰、他の話題に進まなくなり、デジタル化の議論で宴席は炎上してしまいました。
こうしてお店の看板まで、数年ぶりに、大いに飲み明かしました。
お店を一歩出ますと、先ほどまでの激論は「けろっと」忘れて藪の中へ、そして再会を祈念して笑顔で別れました。
老いて益々軒昂なお達者クラブの愉快な夜会でありました。