SDGs思考で住みたくなるまちをつくる
水島商店街のど真ん中、路上駐車スペースを1日限り小さな公園に変え、みんなが集い、9月16日、まちの未来を考えました。この取組はサンフランシスコに端を発して、日本でも渋谷や池袋はじめ全国の都市に広がっている企画です。パブリックスペースを有効活用して、まちでゆっくりとしたティータイムを過ごしたり読書に興ずるスペースに変える試みはワクワクします。
岡山大学からは加賀勝上席副学長に続き槇野博史学長がラジオ出演を含み、準備中のパーキングデー会場へ到着されました。
さて、全国で地方創生の取組みが進むなか、高梁川流域では、昭和29年に大原總一郎氏らによって設立された高梁川流域連盟の理念を礎として、時あたかも、倉敷市が高梁川流域中枢拠点都市となり、流域圏の七市三町に暮らす隣人たちが手を携えて、地域の明るい未来を創るために産官学民が連携して多様な活動を展開しています。
また、市民活動の視座からは、平成15年から流域の環境教育を中心に活動を続けるGREEN DAYの成果を反映して、平成27年度に(一社)高梁川流域学校が、さらに、平成25年度には水島で「環境学習を通じた人材育成・まちづくりを考える協議会」が設立されました。そして、平成28年度には、倉敷でのG7教育大臣会合を契機に、ローカルサミットin倉敷おかやまが開催され、国内外を問わず高梁川流域での取り組みに注目が集まり、この潮流に呼応して、高梁川流域の市民・企業・行政・大学などが一堂に会したシンポジウム「世界一の環境学習のまち みずしまを目指して」において、滞在型環境学習プログラムが提案されたところです。
こうした高梁川と瀬戸内海が育んできた水島の豊かな自然や環境、歴史・文化・風土、暮らしや水と命、そして企業活動が生み出す英知を結集し、また、倉敷が日本遺産に登録された時宜を得た地方創生への気運の高まりを活かして、本格的な滞在型環境学習プログラムを企画・実施することにより、地域はもとより世界の子供や若者たちに、人類と自然が織り成す地域社会の素晴らしさを伝え、世界一の環境学習のまち“みずしま”の創造をめざしています。
こうした活動が実を結び、水島・高梁川流域の市民・企業・行政・大学などが一堂に会し、持続可能な地域づくりを担う人材を育成することを目的に「みずしま滞在型環境学習コンソーシアム」を立ち上げ、2030年に向けて世界が合意した「持続可能な開発目標(SDGs)」を活動の理念に据えて、持続可能な地域づくりを担う人材を育成するために活動を続けてきました。そして世界から集う留学生の学びの拠点、フィールドとして活用し、さらに、地域で生まれ育つ子どもが、地域の自然・文化・暮らしに触れ、地域への愛着を持てる地域社会の持続可能性を発見する教育プログラムを開発することにより、地域を愛し、地域に根づくグローバル人材の育成をめざして産官学民が連携して事業を展開しています。
また、今回の企画は、岩淵泰先生が担当の実践型社会連携教育プログラムでもあります。
岡山大学生に加え、アメリカから来日、岡山大学に研究生として学ぶナタリーさん、県立古城池高校生、さらに古城池高校を卒業した、香川大学と福山市立大学の大学生も参加して、まちの皆さんと協力し合いながら、企画、準備からタウンミーティングまで参加です。
地元では、水島商店街の皆さん、MPMラボの皆さん、みずしま財団の皆さん、そして倉敷市からも参加を頂き、水島商店街の盛衰について、その経緯を話題提供頂き、その話を岩淵先生が参加者との対話で議論する流れで進みました。こうしてミズシマ パーキングデーはオールみずしまで盛上がりました。