有識者懇談会で話題提供

一般社団法人全国労働金庫協会主催の「有識者懇談会」が、6月6日、神田駿河台の労働金庫会館で開催されました。
今回は金融機関論の第一人者である日本大学商学部の長谷川勉教授と二人での話題提供でした。有識者としては、法政大学大学院連帯社会インスティテュートの伊丹謙太郎教授、明治大学政治経済学部の大高研道教授、明治大学経営学部の小関隆志教授が参加されました。全国労働金庫協会からは、中江公人理事長、髙橋精一副理事長、佐藤憲仁常務理事、福井満常務理事などが出席されました。
講演のテーマは「労働金庫を取り巻く環境変化と労働金庫経営の未来を考える」、SDGsのスローガンである「誰一人取り残さない」や、全ての人々が必要な金融サービスにアクセスでき利用できる状況を目指す、いわゆる「金融包摂」の考え方は、ろうきんの設立経過や理念、ビジョンとも合致をするものであり、ろうきんでは、労金運動を通じた勤労者の生活向上という使命を徹底追求することを通じて、SDGsの実現に向けた取組みを展開し、ろうきんに期待される協同組織金融機関としての役割発揮と社会への貢献を図っています。例えば、多重債務防止・可処分所得向上に繋げる取組みや、行政と連携した求職者などへの資金融資制度への対応など、生活や雇用に不安を抱える勤労者に対してニーズに応じた金融商品・サービスを提供することにより、目標達成を目指しています。また、包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用(ディーセント・ワーク)を促進しています。
こうして、ろうきんは、設立以来、70年間の長きにわたり、すべての勤労者の生活向上のために、ろうきんならではの良質な金融商品・サービスを提供してきました。
また、現在は、持続可能な社会の形成に向けた金融行動原則(21 世紀金融行動原則)・PRI原則に基づくESG投資などを通じて目標達成を目指しています。
こうした諸点について、議論を交わすことが出来ました。
懇談会終了後は、会場を移して交流会が開催されました。
東京駅から徒歩圏内のホテル宿泊は、岡山大学着任10年過ぎましたが、初かもです。
有意義な交流を図らせて頂きました。