岡山イノベーションサミット2022

イノベーションの創出が日本の大きな政策課題です。
岡山イノベーションサミット2022が、5月27日、岡山市北区のルネスホールで開催されました。
主催者を代表して、ナカシマHDの中島基善会長があいさつに立たれました。
さて会は、福岡地域戦略推進協議会の石丸修平事務局長による基調講演ではじまりました。
石丸氏の講演は、誠に幅広な話題提供で、速射砲から繰り出される旬のテーマと社会実装の観点からのコメントが小気味よかったとの感想です。
自分だと授業5回分はかかる内容を、石丸氏が1時間ほどでサマライズしてキーワードと意識すべきポイントを参加者に提供されたとの印象です。
豊富な資料提供も帰宅してから復習させて頂く際にありがたかったです。
そしてディスカッションは、登壇者が若い人ばかりであり、発想や創造性が豊かな話題提供が続き、とても面白かったです。
会場は大いに盛り上がりました。
締めは、丸五の藤木茂彦会長挨拶でした。

雑感ながら、来場者は背広姿のミドルの男性が中心であり、さらに女性が登壇者に全くいなかったのが、ちょっと残念でした。
若い女性の視点が活かされないイノベーションの創出は、地方創生の観点からは課題が残るというのが持論です。
あと、石丸氏の講演では、福岡市は地下鉄新線開通による人流の増加や定着、天神地下街はじめ西鉄福岡駅周辺の再開発の推進、2023年度までの中期計画と30年後をイメージしたマスタープランが公表されている福岡空港の再開発など好調にみえますが、北九州市を含めた九州全域から福岡市への人口の一極集中化の問題、那珂川や室見川など福岡市内には26水系、131の河川があり、こうした河川を含む地震や津波への激甚災害対策、広大な九州大学箱崎キャンパス跡地の再開発の行方はじめ、現実的な都市の開発計画を丁寧に見ると、大きな政策課題があります。
さらに過去からのインフラ利用についてみると、例えば、博多湾”ももち海浜公園”と福岡ヤフードーム界隈では、メインホテルであったシーホークホテル&リゾートは、建設当初は、ホークスタウンの運営であったが、その後の経営難により2005年3月1日、JALホテルズに運営委託され、名称もJALリゾートシーホークホテル福岡に変更、さらに、2010年6月1日、運営委託先が、外資であるヒルトン・ワールドワイドに変更され、名称もヒルトン福岡シーホークに変更されながら栄枯盛衰を繰り返しています。
こうした都市や企業群の課題やテーマにも触れたうえで、彼の持論を展開頂きたかったというのが、欲張りな感想です。

ともあれ、とても有意義な時間を過ごさせて頂きました。
主催者や事務局の皆様に感謝です。