『災害に向き合い、人間に寄り添う』

わが国の自然災害٠防災対策分野の第一人者である室﨑益輝先生(神戸大学名誉教授٠日本防災士会理事長)から賜った『災害に向き合い、人間に寄り添う』(神戸新聞総合出版センター)を精読させて頂きました。
迫り来る命の大切さを謳う至言٠言霊の連続に眼から鱗、まさに箴言の花束でした。

室﨑先生ご本人にお目にかかる機会を頂いたのは、防災をテーマに、2020年2月25日、吉備国際大学が主催した、公開講座「公衆衛生における防災・減災と人材育成」が高梁国際ホテルで開催されたときでした。基調講演者であった、室﨑益輝先生をご紹介いただいたときです。ランチからご一緒させていただきましたので、控室で先生と直接にお話しさせて頂ける光栄に浴し、豊富な経験に基づくお話をお聞かせいただき、誠に示唆に富むアドバイスを頂く事ができました。そして記念講演では、地域コミュニティの現場に根差した深い洞察から論じられる公衆衛生を念頭に置いた防災・減災の講話は心に沁みました。

同講座は、吉備国際大学の高尾茂子先生を代表とする「保健師の地域防災の教育ガイドライン」の研究チームが主催された企画です。そのあと、高梁市の防災力向上委員会に臨みました。2022年度は、高梁市の地区防災計画の策定を完成させる年度に入ります。
また、週明け倉敷市災害復興推進室が来学、西日本豪雨災害から4年目に向けて真備地区復興計画の打ち合わせです。
室﨑先生の教えを座右において、初心を忘れずに進みます。