ダイバーシティとインクルージョン

人を大切にする経営学会という学会の理事を拝命しており、事務局からの依頼で、新年度学会誌の巻頭を飾る鼎談の進行役をするよう学会長から指示を受けました。
テーマはダイバーシティとインクルージョンです。

女性の働き方改革、そして高齢者雇用や障碍者雇用が主なテーマで、厚生労働大臣賞を受賞した企業のトップなど2名の経営者と当局から厚生労働省担当課長に登壇いただき3名による鼎談で、2022年2月22日(2続きの記念日)、朝からオンラインでの収録がありました。
さて、主役の経営トップお二人のお話は、本誌掲載号の刊行まで譲るとして、厚生労働省職業安定局雇用開発企画課の中村かおり課長(前鹿児島県副知事)が登壇してくださり、女性の働き方について持論を展開くださいました。そのさわり「彼女は子育てが大変だから配慮してあげよう~勝手に斟酌、忖度するのは如何なものか、まず本人の意向や考えを聞いて、職場の皆が、お互い様の気持ちで尊重し合うことが大切」ときっぱりでした。まさに目から鱗でありました。
本人を取り巻く家庭や社会環境により、育児や子育ての環境は異なります。見守る体制が整備されていて、子育てしながらも通常勤務に近いスタイルで働ける人もいれば、逆に本人の負担が大きくてパートタイム的な勤務が精いっぱいの方など様々です。したがって、本人の事情を、まず、きちんとヒアリングして、その環境に合わせた労働環境を他人事ではなく、「自分事として、お互い様の気持ちを持ちながら」、経営者と社員が一体となって創り出すことが求められています。

さて、夕方には、亡母がひ孫(小職の孫)に贈ったひな人形の写真が娘から届きました。
明るいダイバーシティとインクルージョン時代のなかで、活き活きと輝きながら仕事できる環境が、孫娘たちに到来することを念じるジイジでありました。