調査出張~沖永良部島【3】

一息ついて落ち着きましたので、午後から視察を再開、おきのえらぶ島観光協会を訪問しました。
ここはかつて、保育園だった建物を改装して、素敵なスポットになっています。
マリンスポーツ用品やレンタサイクルなども配備されており、庭の芝生にはハンモックが雰囲気を盛り上げています。
特産品や土産物が、誠にハイセンスなレイアウトで並びます。

島の関係書籍やパンフレット類も豊富で、観光ビデオや写真パネルも訪れる人に感動を与えます。
赤い眼鏡が似合う、観光協会事務局の西温子さんが案内してくれました。
埼玉県からの移住組みだと自己紹介してくれました。
そしてミーティングルームで、島の観光についての現状と強み、今後の課題について、かなり突っ込んだ意見交換をさせて頂きました。
キャッチフレーズは「離島の概念を覆す」です。
確かに、そのコンセプトを反映した洗練されたコーディネートがなされていると感心しました。
島のポロシャツとステッカー、サトウキビ菓子を土産に買い求めました。

再び知名町役場へ戻りました。
会議室では農林課と農業協同組合の皆さんが待っていてくださいました。
「令和2年度知名町農業生産振興計画書」を配布頂き、農業振興方針や主要施策、そして基幹となるサトウキビや花卉、果樹、葉タバコ、畜産、シマ桑など農業畜産生産物の説明を頂きました。そして、これらの生産・耕作期間のどこで人手不足になるか、どのくらいの労働力が求められているかについて意見交換をいたしました。
このカレンダーと北海道の利尻町で同様のカレンダーを作成して、総合的に年間を通した産業ごとの労働力需要を具体的に明らかにする作業へと進みます。
かなり白熱した議論を交わすことができました。

最後に沖永良部スポーツクラブELOVEを訪問しました。
前田純也理事長が出迎えてくださいました。
フィットイネスクラブの経営や島唯一の高校である鹿児島県立沖永良部高等学校のPTA会長、島に21ある「字区」(あざく)の会長など、多くの職責を兼務されています。
スポーツクラブには、ife Fitnessのマシンからフリーウエイトのハード系マシンまで完備され、またスポーツ支援関係では、バスケット:VAYoreLA(バイオレーラ)・サッカー:XF(エグゼフ)はじめスポーツウェアやトレーニングシューズ、バッグからコロナ対応のお洒落なスポーツマスクまで揃います。また、未就学児を対象にしたリズムトレーニングや幼児運動教室を開催されています。そしてアロマテラピー、アロマを使用したオールハンドマッサージ、指圧マッサージまで幅広いエステ事業も展開中です。また打ち合わせ会を開催したレクチャールームはじめシェアオフィスやレッスンスペースなど多目的に使用可能なスペースもシンプルながら洗練した設備が完備されています。プロジェクター機材やWi-Fi環境も完備されています。
ここでも「離島の概念を覆す」としたキャッチフレーズを感じました。


ホテルへの帰路の途中で、島のコンビニエンスストアに立ち寄り、夕食を求めました。
コロナ感染症対策を念頭に、各自、部屋でとることにしました。
島のコンビニはRICマート、名古屋が拠点のコンビニであるCOCOストアチェーンであると知りました。このコンビニは店内に調理場を持ち、出来立てのお弁当や総菜類を提供する点が特徴です。豊富なお弁当類が所狭しと並んでいました。
こうして長くて充実した一日が暮れていきました。