多摩川散歩

炎天下ではありましたが、8月9日、久しぶりに自宅から福生市までの約10キロ、多摩川沿いを散歩いたしました。

西国立駅から南武線を越えて甲州街道に下り、でまずは一休みです。

根川が多摩川と合流する地点には立川球場などの運動エリアがありますが、ここの流れは緑に覆われていて、いつもながら心を癒してくれます。

野鳥会のみなさんでしょうか、静かにカメラと双眼鏡を構えてせせらぎと木立を見守っています。

また、鴨たちも猛暑のせいか岸の日陰に集まり暑さをしのいでいました。

ここで準備、日野橋からいよいよ多摩川に出て、河川沿いを上流に向けて出発です。

サイクリングロードとして整備されていて、本格的なロードバイクやサイクリング仕様の自転車が行き交います。

まずは多摩モノレールの下をくぐり、次にJR中央線をくぐり立川市から昭島市へ入ります。

中央線では、丁度、新型車両になった特急(かいじ、あずさ)の上り下りが同時に鉄橋を渡り、すぐさま長い貨物列車も下り方面へ通過してゆきました。

そして河川敷では、野球やサッカーを楽しむ人、多摩川へ釣り糸を垂れる人など、新型コロナ禍に気を使いながら、思い思いに自然の中での時間を楽しんでいます。


こうした風景を眺めながら多摩大橋に出ました。

麦わら帽子から汗が首筋に流れてきます。

ここで小休止、持参のタオルを首に巻き、自動販売機でお茶のボトルを買い、水分補給をいたしました。

そして多摩川沿いを上流へ向かいますが、この辺の河岸は長い間に洗い流されながらも岩肌が露出しており、その景観は見ごたえ十分です。

多くの人が足をとめてシャッターをきります。

この辺りから、JR八高線の鉄橋、そして国道16号線が渡る拝島橋あたりまでは広い緑地帯が広がっていて、また沿道には大きくて見事な桜並木が続きます。

さらに拝島水道橋が見えてきますと、自宅から1万歩をとうに超えていまして、足が痛くなる頃合いです。

ここの橋は人が渡ることはできませんが、逆にそれゆえ、多摩川の上流域まで来ているんだという気にさせてくれます。

そして、サイクリングロードは少し細くなりますが、どんどん歩みを進めますと、昭島市から福生市へと入ることになります。

途中で、水害により歩道が通行止めになっていて(令和2年10月復旧予定との告知板あり)、仕方なく今回の多摩川散歩はここで打ち止め、団地と住宅地を抜けて、「石川酒造」(福生市熊川1番地)へ出まして、そこで大休憩となりました。


ここ石川酒造の清酒「多摩自慢」は、東京を代表する日本酒で、約40年前に、私が東京へ出てきて初めて飲んだお酒も多摩自慢でした。

売店の「酒世羅」が開いていましたので、ひやかしに入りましたが、質の高い清酒からビール「多摩の恵」まで幅広いお酒を取り揃えていることにびっくりいたしました。

また、酒で造ったケーキや和菓子などの種類も豊富で、お酒は歩きで来ているため重いと判断いたし、チーズと漬物を購入いたしました。

また、大きな酒蔵の脇に天に向かって見事に立つ2本の「夫婦欅」の大木に、静かに手を合わせました。

こうして休息をとり、万歩計のカウントが2万歩に近づいてきましたし、いよいよ気温は30度を超えていると感じましたので、一路、JR五日市線の熊川駅を目指しました。

途中で熊川神社に出ました。ここでは骨董市「福生七福神宝市」(毎月第2日曜日)が開催されていました。お店は7、8店くらい、新型コロナ禍の影響からでしょうか、お客はほとんど誰もいませんでした。賑わうときには30店舗以上が軒を連ねるとお聞きしました。こんな所にもコロナの災禍があるのだと、悲しい気持ちになりました。


さて、JR五日市線は単線です。熊川駅に着いた時に武蔵五日市方面が発車しましたので、次は逆方面の拝島行きが来ます。外気も上昇中で、駅のホームで待つのも暑さが厳しくなってきましたので、拝島行きに乗車して、一駅で終点の拝島となり、ここで何線に乗り換えようか思案しました。青梅線に遅れが出ているとのアナウンスが流れ、丁度、JR八高線が、待たずに来るということで、八高線で八王子を目指しました。

お昼を過ぎましたので、まず、餃子のお店で餃子と生ビールで散歩の疲れを癒してから、商店街を少し見てから、お気に入りの老舗中華そば専門店「竹の屋」で締め、ほろ酔い、満腹にて、JR中央線で立川、JR南武線で西国立と乗り継ぎ帰宅いたしました。


本日の多摩川散歩は2万5千歩でありました。

暑さに負けず、新型コロナ禍に負けず、の一日でした。