前期の締め

令和2年度の大学前期の生活は、新型コロナ禍という未曽有の災禍襲来により、様々な日常が影響を受け、多くの活動の中止や延期が相次ぎ、キャンパスはロックアウト、授業もオンライン化で成立させるなど、学生たちは心身ともに甚大なマイナス要因のなかでの暮らしを余儀なくされました。


一旦、沈静化するかにみえた災禍は、再び第2波として襲来、猛威が広がりをみせるなかで、区切りとして、心身の立て直し期間として、しばし夏季の休みを頂くこととしました。

前期の締めとなる8月6日は、井原市の元気なまちづくりに向けた明るい未来志向の企画を論じて、WithコロナやAfterコロナを見据えつつ新たな時代につなげようと、岡山駅前通りアメリカンダイニング「MOBY」で具体プランの構想を練るミーティングを持ちました。
井原市においても都市の持続可能性を考えるために、SDGsの視座から、若者が参加できるまちづくりの模索にかかろうとしています。
微力ながら、精いっぱいのご協力を申し上げることをお約束した日となりました。

翌日は、朝から岡山空港へ向かい、東京羽田行きの便に乗り込みました。


真偽のほどは、よくわかりませんが、飛行機は約2分で機内の空気を入れ替え、新幹線は約6分とか、飛行機は飛んでしまえば換気はほぼ万全です、と誰かが話していました。

とは申せ、「不要不急」の四字熟語が定着、移動に制限が言われているため、いつもと違い、乗客はまばらでありました。

一方で、景気の停滞を防ぐためのGO to Travel Campaignを推奨する政府の方針もあり、アクセルとブレーキを「同時に踏みなさい」的な国の方針です。

われわれ一般庶民は、安心生活か経済生活かの単純な二者択一を迫るような政府の説明に、心を病むしか手立てが無いのかと、誠に空しくなってしまいます。


新型コロナ禍への政府の対応は、政治の貧困であると感じつつ、同時に、飛行機を利用して遠くへ移動すること自体が犯罪のような社会の目があることを気にしながら、一方で、久しぶりに泰然自若と鎮座する富士山を眺め、着陸後、羽田空港内で「かけ蕎麦」を食し、なんだか安堵した心持ちになれた、前期に一区切りついた日でありました。

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