東京一極集中

1月最終週の週明けとなる27日は、朝から京橋にある清水建設のご本社を訪問させて頂きました。

最近の地下鉄ではよくありますが、さすがスパーゼネコンさんだけあって、都営地下鉄浅草線宝町駅と本社ビルがつながっていて、迷わずとても便利でした。

この網の目のように縦横無尽に走る地下鉄の存在が、地方都市と東京の決定的な違いであると思います(公共交通を語る際に東京と地方都市は比較研究の仕様がありません)。

さて、エスカレーターで2階へあがると大きな空間が広がるオープンスペースとなっており、さらに3階は個別の部屋で仕切られたミーティングルームが並んでいました。

さすが機能重視の設計だと感心し切りでした。

東京五輪の主要インフラが東京に整備される中で、東京五輪の地域への効果の有無や地方創生第2ラウンドをテーマに1時間半ほどの打合せを済ませ、丁度、お昼時になりましたので、近くでお寿司のランチメニューを頂きました。粋で丁寧な仕事ぶりに感心しました。


翌日、1月28日の午後一は、六本木にある政策研究大学院大学を訪問させて頂きました。

営団地下鉄千代田線乃木坂駅が最寄りですが、ここは国立新美術館とつながっていて、そこを抜けると政策研究大学院大学となっていて、火曜日は休館日ということで、通路が閉鎖されていて、あいにくの雨の中を日本学術会議から長い地下道を抜けて遠回りしなければなりませんでした。

さて、受付にはSDGsのパネル展示がされていました。

ここ政策研究大学院大学のSDGsは、国策的で大企業と連携して展開していることが理解できます。「インフラ・防災の即戦力となる人材育成プログラム」の運営委員会長を担当される家田仁先生(写真)の研究室で公共交通政策をテーマとした打合せでした。


岡山大学のSDGsも、いかに個性をだすかが重要なテーマになっており、地域にある大学ですので、地域連携による社会貢献を行動目標の底流に据えています。

東京へ来るたびに、網の目のように張り巡らされた地下鉄や東京五輪を契機に増え続ける高層ビル群から一極集中の新たな実像を感じ、また、政策の拠点としての中心都市の姿を感じざるを得ません。

地下鉄を乗り換えながら東京駅へ、そして新幹線で岡山へ戻る道すがら、格差が拡大するばかりの日本はこれでいいのか、そんな思いに溢れてしまいました。