故郷墓参


早朝から実家の換気と剪定、お盆に遅い墓参を済ませました。

幸い台風の被害が無く一安心いたしました。


そして大学時代にお世話になった恩師の納骨法要が、伊予国小松藩主の菩提寺仏心寺で営まれ、ご親族にお加え頂き参列いたしました。西条市観光協会のHPによれば「仏心寺は、慶安3年(1650年)2代藩主直治により菩提寺として創設され、南明禅師をもって開山とした。歴代藩主は神仏への崇敬が厚く、特に3代藩主直卿は額字を浄書奉納した。寺内には藩政期の古文書・書跡、境内には陣屋内にあった桜門・霊屋門と会所・供侍など歴史的価値のある建造物や市指定の広葉杉、明石蓮(椿)など、数々の文化財を有し、旧小松町の宝庫といえる存在である。」とされている。

故人は、戦後動乱期の大原社会問題研究所を守り抜いた方で、人生の師として最も多大な影響を受けた大恩人です。この小松の地を愛され、ここへ墓地をご用意されました。

また、仏心寺の近くにある、伊予聖人と呼ばれた、近藤篤山先生の旧宅を訪問・見学いたしました。近藤篤山先生は、「江戸時代後期の儒学者であり教育者です。小松藩に賓師(ひんし=藩主の先生)として招かれ、40年にわたって領民の教育に携わりました。
 篤山先生は、人々に対し心の持ち方や日々努力することの大切さを説き、自らもそれを実践しようと努めました。その教えは領民を大いに感化し、誠実な人柄は広く慕われて、「伊予聖人」と呼ばれました。


小松小学校には、「篤山賞」という、きわめて優秀な生徒に贈られる賞が戦前からあります。母は受賞しています。
納骨法要のあとは、精進落としの席へも同席させて頂き、故人を偲ばせて頂きました。

こうして故郷に帰り、静かに故人をお送り申し上げ帰路につきました。

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