「オーテピア高知図書館」見学

前々から見学したい施設があり、3月21日、お昼から久しぶりに高知へ参りました。

高速道路ができましたので、日本海へも太平洋へも、思い立ったら行けるのが、岡山の地理的な魅力であります。あいにくの雨でしたが、お決まりの桂浜へ立ち寄り、龍馬先生にご挨拶、そして浜辺をしばし散策いたしました。大きな波が飛沫をあげて押し寄せます。

見慣れた瀬戸内海とは全く異なる海の顔、押しては返す様子を浜辺で見つけておりましたら、「急に大波が来ますので、波打ち際へ近づかないように」とのアナウンスが流れました。

気分転換が出来ましたので、市内へクルマを走らせ、「ひろめ市場」近くに駐車、相変わらず混んでいましたが、空き席をみつけ「カツオのたたき」、「クジラステーキ」、「ウツボのフライ」に、ノンアルコールビールで舌鼓を打ちました。


丁度、全国ラーメンイベント「こうちラーメン博」が開催されており、会場は満席状態、また、この人出の効果もあってか商店街は活気に溢れています。

そしてお目当ての、2018(平成30)年7月24日に開館した、オーテピア高知図書館(新図書館複合施設)を見学いたしました。木造建築の風情を漂わせる、地元の木材を多用した見事なデザインの落ち着いた佇まいの図書館です。この施設は、高知県と高知市が共同で市民の声を広く取り入れ、企画から建設したという、全国で初めての「高知県立図書館と高知市民図書館本館の合築」というスタイルで建築されています。


また、点字の図書館やプラネタリウムを持つ科学館、そして緊急避難所としての防災機能も兼ね備えた複合施設です。

こうした施設を県と自治体が共同建築するケースは本当にまれであると思います。

現在、岡山市本庁舎の建て替えに合わせて、アリーナを建設したいとの思いで、様々な活動を展開中です。

民主導による計画実行が基本なため経済界の腕の見せどころですが、一方で、公共性の高い施設ですので、行政の姿勢が大きく影響することも紛れもない事実です。

そういった点で、「土佐の心意気」とでも申しましょうか、人口減少や防災対策への具体策を意識して、地域の魅力発信拠点として県と市が共同事業で取り組んだ事例を目の当たりにして、「感嘆とため息の両方が出た」のが偽りのない気持ちです。

多くのことを学んだ久しぶりに過ごした土佐の午後TIMEでした。