タイ王国出張

岡山大学地域総合研究センターは、女子バレー岡山シーガルズの支援を通じてSDGs 推進で目指す、「4.質の高い教育をみんなに:すべての人々に包摂的かつ公平で質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進する~2030年までに、教育におけるジェンダー格差を無くし、障害者、先住民及び脆弱な立場にある子供など、脆弱層があらゆるレベルの教育や職業訓練に平等にアクセスできるようにする。」の実現に向け、女子バレーが盛んなタイ国を訪問、タイと岡山の具体的な連携を提案するとともに、現地調査を実施しました。

期間は3月3日~6日(現地二泊、機中一拍)、参加者は、岡山大学地域総合研究センターから小職、そして、高田さゆり氏(岡山シーガルズマネージャー)、近藤桂司氏(中国銀行バンコク駐在員事務所長)、清水裕介氏(中国銀行バンコク駐在員事務所)、渡辺暁氏(ダイヤ工業海外営業部門)、平聖子氏(スポーツを専門分野とする通訳)です。

現地では、タイバレーボール男子の公式試合観戦と体育施設及び周辺調査、そして、タイバレーボール協会を訪問、岡山及び岡山シーガルズのスポーツを通じた連携可能性についてSDGsの視点を踏まえながら意見交換を実施しました。面談頂けたのは、タイバレーボール協会のMR. SOMPORN CHAIBANGYANG会長、SHANRIT WONGPRASERT CEO、 JAKSUWAN TOCHAROEN主席秘書官の3名です。2020年東京五輪、タイ国バレーボール協会創立60周年、そして岡山シーガルズ創立20周年など、大きな節目を機会とした、とても具体的な「岡泰交流」交渉をまとめることが出来ました。

また、中国銀行バンコク事務所訪問では、タイのアジアにおける位置づけや経済状況、国や都市の課題、タイ人の国民気質、岡山企業の進出状況、バンコク事務所の活動領域についてレクチャー頂き、さらに、シーガルズのタイにおける今後の展開とその課題に関するアドバイス、去年のタイ訪問をきっかけとしてタイのシーガルズファンを岡山へファン感謝会に合わせて観光を兼ねて受け入れた実績報告、タイバレーボールのスポンサー企業である味の素、ダイキン工業、明治製菓などの動き、岡山県や経済界のタイへのアプローチ、岡山へのタイからの観光インバウンドの環境づくり、などについて情報交換や意見交換を行いました。

滞在時間が限られる中ではありましたが、駆け足で、国立競技場見学、大型商業施設見学、チュラロンコン大学訪問、シーガルズファンとの交流、世界遺産アユタヤ遺跡見学とダイヤ工業による現地薬局ヒアリング、市場見学などを実施いたしました。

20年ぶりに訪れたバンコクは遠い過去の思い出であり、現在はASEANを代表する国際都市に変貌、世界中の人々で賑わう若さとパワーに溢れる街の顔をしていました。課題は交通渋滞問題と社会インフラの整備であり、これがクリアできれば名実ともに世界の先進都市となりましょう。

女子バレーボールの活動を契機として、SDGsが掲げる「質の高い教育をみんなに:すべての人々に包摂的かつ公平で質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進する」の実現に向けて、大きな一歩を刻めた出張であったと確信いたしました。