地域包括医療ケア実践活動からの学び

12月8日、笠岡市保健センターギャラクシーホールにて「H30年度 笠岡市愛育委員協議会・栄養改善協議会・ヘルスアップ推進会 合同研修会」が開催されました。約300名の皆様が来場されました。

テーマは「地域共生社会~お互い様の地域づくり~」、地域住民が安心して暮らせる地域づくりにつながる特色ある活動が報告されました。急速に少子高齢・人口減少社会がすすむなかで「スキンシップの上手でない親」「孤独な高齢者」「認知症の高齢者」が増えています。

また、子育てや介護をする日々の生活の中で、健康状態の課題が生じたとき、自分ひとりや家族だけでは対応できない事象が急増しています。地域の様々な組織が相互に連携しあいながら、こうした課題を乗り越えようとする実践現場からの報告がなされました。


例えば、健康づくりの取組がきっかけとなり、「地域」の人と人とがつながりを生みだす機会となり、見守り・声掛け活動や高齢者見守り、健康問題の把握や孤立予防など、総合的に地域包括ケアシステムが構築され、もって健康な町づくりにつながっている様子に感銘を受けました。

また、学生たちも先日の北木島と白石島の地域包括医療ケア実習で学んだ内容を報告させていただきました。
さらに、岡山大学大学院医歯薬学研究科の浜田淳教授、川崎医療福祉大学医療福祉学科の竹中麻由美准教授が「地域共生社会の実現~わが事丸ごとの仕組みづくりについて~」と題して、講演されました。

小職も7月豪雨災害の話題を踏まえながら市民協働とコミュニティパワーの重要性の観点からコメントをさせていただきました。

岡山大学ではこのプログラムを実践型社会連携教育として位置付けています。

①大学での事前学習、②島での現地視察実習・ワークショップ・課題解決に向けた提案書作成、③今回の市民合同研修会への参加と意見交換・情報交換、④大学での振り返りと気づき学習と続きます。

笠岡市の諸団体、島の皆様、笠岡市の皆様のご理解・ご協力により、学生たちは多くの学びの収穫を得たと確信しました。