岡山シーガルズ事務所の復旧作業

数十年に一度の広範囲な記録的な大雨により、岡山県でも倉敷市真備町をはじめ県内各所に甚大な被害がもたらされました。

岡山市東区にある岡山シーガルズの事務所も、7月7日はボートがないと近づけない程の大水により床上まで浸水、宿泊機能を持つ建物は大型冷蔵庫2台が数メートル動くなど、泥水が施設深くまで押し寄せ、再起不能と思われるほどの多大な被害に見舞われました。

7月8日は、選手、スタッフ総出による懸命な復旧作業が朝から日没まで続けられました。

前任校で東日本大震災へ数度にわたり学生ボランティアを送った経験を活かし、朝から、お手伝いに参加いたしました。


水はほぼ引いており、銀行や飲食店など、あちらこちらで復旧作業が始まっていました。今回の大雨では、岡山市が指定する地元の学校も被害にあったため、地域の皆さんは小高い丘の上にある神社に避難されたと聞き、現地に慰問に参りました。「見る見るうちに水かさが増し、逃げるのが精いっぱいで怖かった。こんな大災害に遭遇したのは、この地で長く暮らしているが初めて」など、発生から避難までの様子をお聞かせ頂きました。

さて、シーガルズ事務所の隣の区画は、まだ、水が引いてなく、ぬかるみに足をとられないよう気を付けながら、迂回して事務所に着きました。室内は押し流された事務用品が無残に散乱しており、特に書類やチラシ類が水にぬれて大きな被害にあっていました。電気は通じていましたが、例えばエアコンの室外機が水につかったため、全館エアコンは使えません。また、PCの無線ランなども被害にあってしまいました。

しかし、そこはプロチームです。全体の作業の手順をお話しすると、一斉に取り掛かかり、あれよあれよという間に、廃棄すべきもの、残すべきものを選別しながら、会議机や椅子、什器、家具などを、流れ作業で被害を免れた部屋や庭に運び出しました。次に泥を部屋から室外へかき出し、部屋をキレイに拭いてから、部屋に戻すという作業を超スピードでこなしました。


選手の皆さんが手や足を怪我しないように、何度も何度も声をかけました。本当にひやひやしながら見守りました。

夕方、河本監督が到着、片付け初日の最後の仕上げを指揮されました。

ご近所の皆さんやボランティアの皆さんのご協力・ご支援もあり、何とか復旧作業の初日を無事に終えることができました。

選手寮から、おにぎりや卵焼きの差し入れもあり、ご近所や町内会の顔役さんにもご挨拶をして帰宅いたしました。

事務所の復旧には時間がかかりますので、事務所機能は、当分の間、岡山商工会議所ビル8階にある事務所のみでの業務となります。

多くの人命を奪った今回の大雨、まだ行方不明の方や救助を待つ方も大勢いらっしゃいます。

亡くなられた皆様のご冥福をお祈り申し上げますとともに、みんなで力を合わせて、この難局を乗り切ってゆきたいと願うものであります。