9月4日「環境保全型森林ボランティア」活動は、全国から20名を超える大学生や専門学校生が集まる実践型教育プログラムです。この活動では、実際にチェーンソーを使って、どんどん間伐や倒木作業を進めます。リピーターとして経験を積んだ学生やOBが複数いて、森林組合などプロの方と経験を積んだ先輩が、初めて参加した学生に指導を行うというシステムです。 食事班、洗濯班、作業機械のメンテナンス班、全体のスケジュール管理班など、学生たちは初対面ながら、すぐにニックネームを覚えて、チームを作り分担された任務作業にかかります。
すぐに打ち解けられるところは若さだと感心します。今回、岡山大学からは、卒業生で新見市の地域おこし協力隊として活動中のS君が参加です。
さて、前にも紹介しましたが、新見市の森林状況は、森林面積79,327haの大部分を民有林が占め(59,292ha)、林野率は約87%です。また、人工林率は約59%で、その大部分はスギ・ヒノキ(94%)で占められています。しかし、木材材価の低迷、林業従事者の減少・高齢化等により、市内の森林施業の実施は年々困難になり、間伐等の保育作業を緊急に必要とする人工林が増加しているのが現状です。
こうした状況は全国のあちらこちらで発生していると思われます。こうした現状を打開する手段として、大学生が地域の専門家の指導を受けながら、仲村正彦氏が中心となり企画・運営されてきました。今回から、若手の皆さんに企画・運営がバトンタッチされました。そして新見市、新見市森林組合、創山林業(株)など地域関係者が共催して、さらに岡山県備中県民局が後援しながら、新見市の健全な人工林を造成する「環境保全森林ボランティア活動」を実施しています。
今回の日程は、平成27年9月3日(水)集合、平成27年9月4日(木)から2週間の活動です。さて、初日は恒例の新見市森林組合で挨拶や心構えを受けます。続いて、学生たちは自己紹介です。
そして新見市や県民局の方から、活動の趣旨・目的、間伐のやり方、チェーンソーの使い方についてレクチャーを受け、午後から、学生たちは現地へ入り、森林フォレスターの皆さんに指導を頂きながら、チェーンソーの準備をして間伐作業に入りました。新見市より林業女子募集のチラシも配られました。
怪我に気をつけて、たくましく成長して欲しいと願います。