第2回元気いばら創生戦略会議

7月6日、市民参加により地方創生を目指そうと、「第2回元気いばら創生戦略会議」が井原市地場産業振興センター3Fの経営研修室にて開催されました。産官学勤労言や公募で選ばれた委員に加えて市の職員もメンバーに加わりました。本戦略会議の会長をつとめる同僚の前田芳男先生から挨拶があり、先生の進行で5チームに分かれてワークショップが始まりました。
第2回元気いばら創生戦略会議
まず、ウォーミングアップとして、井原市でお気に入り(風景やスポット、お店や資源など何でもOK)をひとつ、そして逆にまちの課題をひとつ挙げて、それを高校生に説明することを想定してもらいながら、黄色のポストイットに書く作業からスタートです。そして、出来るだけ具体的に、そして市の職員は議会答弁のような表現にならないようにと前田先生がアドバイスされました。また、思いつかない、という回答もありですと、ワークショップへの参加が始めての方への配慮もされました。そして、書き終わったところで、模造紙の左上あたりへ貼り付けてもらい、全員が張り終わったタイミングで、自己紹介を兼ねて、各人がその理由を報告しあいました。
次に、緑のポストイットに「具体的に何が良かったから、井原市に今まで住んできたのか」、という思いを、青のポストイットに「井原でいま出来ることは何で、ここまでやれたら良いまちになるよね」といった具体的な施策を書いてもらう作業に入りました。前田先生からは、参加者が書きやすいように具体的な事例を挙げて説明がありました。そして、書き終わった段階で、最初の人が読み上げながら模造紙に貼ります。そこで、同じ意見の方がいれば、「私も同じです」と言って、模造紙に貼ることにします。こうして、次々と全員が説明し終わるまで作業を続けます。そして、そのチームで出された意見や施策案として、自分が一番気に入った内容をひとつだけ黄色のポストイットに書き出してもらいます。
第2回元気いばら創生戦略会議
 ▲ 立っているのが前田先生
そこまで作業が終了したら、そのチームに一人を残して、後の人は別のテーブルへ移動します。つまり、メンバーを変えて次のワークショップに臨みます。席替えが終わったタイミングで、まず、移動しなかった人が、これまで自分のチームで議論されてきた要諦を、他のチームから移動してきた方々に披露します。それを起点に、他から来た人が順番に自己紹介を兼ねて、自分が持ってきた黄色のポストイットを示しながら、自分のチームがこれまで議論してきた内容を説明します。つまり、各チームで話し合われた内容を全員が共有する作業が行われました。
そして、最後の作業として、前田先生から、井原市が生んだ彫刻家、平櫛田中(ひらぐしでんちゅう)の名言「いまやらねばいつできる、わしがやらねばたれがやる」を引用して、緑のポストイットに①「わたしがやらねばならぬこと」、青のポストイットに②「いまやらねばならぬこと」を書き出す作業に入りました。そして、その内容をチームごとに代表者が決意表明として発表をしました。
第2回元気いばら創生戦略会議
そこで発表・提示された内容です。

第1班

  1. 職業と地域づくりの分業化(平日の昼間は仕事、夜と休日は地域づくりに取り組めるまちづくり)
  2. 新規就農を促進するためのご近所組織の構築(安心して就農できる受け入れ体制の構築)
第2班

  1. 日本綿布を核としたデニムの街いばらの体制づくり
  2. ここ井原はデニムの街であるということを来街者に自信を持ってPRできる受け入れ体制の構築
第3班

  1. 日本星空3選である美星の星を活かした仕事作り
  2. 井原の豊かな環境資源(例えば水)を守り育てるまちづくり
第4班

  1. 高校生が自宅から安心して通学できるスクールバスの導入(コミュニティバスの充実)
  2. 井原市が生んだ新体操界の社会人人脈を活かして、ジュニアの養成に力を入れるスポーツ振興によるまちづくり
第5班

  1. 自然環境や気候風土の良さを引き出し、例えば自給自足をテーマにした「青空市」を開催する(身近に出来ることからはじめよう)
  2. 子育て世代が安心して生活できるように、おじいちゃんやおばあちゃんのパワーをもっと引き出し、例えば廃校舎を活用したフリーマーケットを開催して、その収益を保育料に廻して、無料化を図るなど、市民参加で子育て世代を応援するシステムを構築する

こうして、熱いワークショップは終了しました。阿部典子副会長(みんなの集落研究所首席研究員)のコメント、前田先生の講評とコメント、そして小職からコメントを述べさせていただき、最後に川井眞治副会長(井原商工会議所会頭・日本綿布株式会社社長)の挨拶で会議は終了しました。
最初は緊張気味だった参加者の皆さんも、いつの間にか、全員が笑顔で活き活きとした議論を交わされ、とても満足しました、という感想を口々に申されて帰路につかれました。
前田先生の力量と皆さんのパワーに脱帽した第2回元気いばら創生戦略会議でした。
これをまとめて、次に展開する流れを事務局で協議することといたしました。

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