福山市鞆の浦にて「鯛づくし」

国道2号線を海岸線沿いに岡山県から西へ進みますと広島県福山市に入ります。
ここ福山市は、岡山県とは県こそ違い、隣接する岡山県井笠地方を含む備後都市圏の中心都市であり、また、広島県にあっては広島市に次で人口の多い都市です（2010年国勢調査で人口46万人）。こうした事情から井原市や笠岡市は福山市との関係が強く、就職や就学（通勤や通学）、病院はじめ多くの点で、平素から行き来が盛んです。今回、国が打ち出した「地域中枢都市圏構想」においても、小職が戦略顧問を担当させて頂いている井原市は、福山市と倉敷市という二つの中枢都市圏のメンバーになっています。

ここ福山市は、新幹線のホームに隣接するといっても過言でない、福山城を有する城下町であり、また日本鋼管（現在のJFEスチール）はじめ、多くの製造業を沿岸地区に持つ産業城下町の顔も持っています。
そして、このHPでもご紹介した「鞆の浦」という古くからの歴史と見事な景観に彩られた観光名所を持つ都市でもあります。また、「崖の上のポニョ」や最近では「流星ワゴン」のロケ地、舞台としても一躍人気が増している聖地的なスポットです。加えて、AKB48からの初の演歌歌手としてデビューした岩佐美咲さんも話題です。
夕方近くに現地へ入り、昔ながらの街並みを散策した後で、名物の「鯛づくし料理」を食しました。刺身良し、煮付け良し、吸い物良し、釜飯良しといった按配で、鯛を堪能いたしました。

また、5月4日のこの日は月がひときわ美しく、鞆の浦から前に浮かぶ仙酔島に上った満月が見事でした。大勢のカメラマンが岸壁から瀬戸内の島影に浮かび上がった名月にシャッターを切っていました。
お天気にも恵まれ、熱くも無く寒くも無く、五月のさわやかな海風に気持ちも爽快で、瀬戸内の夜景にしばし時を忘れて見入ってしまいました。