学習等支援教室「ワンステップ」成果報告会

学習等支援教室「ワンステップ」成果報告会

岡山大学地域総合研究センターでは、総社市保健福祉部及び社会福祉法人総社市社会福祉協議会 総社市生活困窮支援センターと連携して、生活に課題を抱える家庭の中学生を対象として、放課後の学習支援活動を行ってきました。その目的は「貧困の連鎖を断ち、子供たちを高校や専門学校、大学へ進学してもらう道筋を切り開く第一歩をつくる」ことです。2月14日は、地域の皆さんにお集まりいただき、総社市社会福祉協議会の会議室を会場に成果報告会を開催しました。
冒頭、総社市の松川伸治部長から開会挨拶をいただき、取り組み内容について事業と授業の観点から岡山大学大学院法務研究科の西田和弘教授が説明を行いました。それを受けて、まず実施した学生からの報告として、生本あんなさん(岡山大学経済学部2年)、高濱眞凛さん(同左)、秦雄大君(岡山大学法学部1年)、松能小春さん(岡山大学経済学部2年)が取組内容と反省点、今後に向けた課題について報告し、さらに子供たちや保護者へのアンケート結果の報告を合わせて行いました。
続くパネルディスカッションでは、全体の進行役を地域総合研究センターの前田芳男准教授が、コーディネーターを西田和弘教授がつとめました。パネリストには4人の学生に加えて総社市権利擁護センター剣持美典相談支援員、総社市保健福祉部福祉課弓取克哉主幹、岡山大学地域総合研究センター佐藤大介助教が加わり熱のこもった報告と議論がなされました。
学習等支援教室「ワンステップ」成果報告会
西田先生からは、全体の取組概況を踏まえて、「当初の心配に反して、中学生・大学生双方が非常に熱心に学習に取り組んでいる。「やってみて良かった」、「できれば続けたい」という共通認識ができた。そして何より喜ばしかったのは、子供たちの成長の姿が具体的に確認できたことだ」とした安堵の感想や今後の募集体制についての課題と方向性の提起がありました。
来年度は、佐藤大介先生が授業を担当することになります。その流れの説明と抱負を語り盛会のうちに閉会となりました。
学生たち、そして関係者の皆様、ご苦労様でした。

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